繕いもの ~Speedweveの使い方

 前回はSpeedweveについていろいろと書きましたが、今回は使い方について書いてみようと思います(私が持っているのは類似品のため、本来なら『Speedweveタイプの小さな織り機』と呼びたいところですが、便宜上Speedweveと書くことにします。ご了承ください)。

Speedweveを使ったオーブン用ミトンの修繕 

 布の一部が焼き切れてしまったオーブン用のミトンがありましたので、これを修繕しようと思います。ちなみに、このミトンはスウェーデンのある植物園に併設されていたショップで購入したもので、素材は麻50%綿50%。ちょうど手元に麻100%の糸があったので、それを使います。

 穴の開いたところを覆うように、糸をかぎ部分に掛けながら縫っていきます。
 本来ならば、丸い木製部品は布の裏からあてるものですが、ミトン自体が分厚くて上手く留められなかったので、今回はもう一本のゴムで修繕箇所を固定しています。

 次に針金を左側へ倒します。すると、写真ではわかりにくいかもしれませんが、かぎにかかっている糸の右側が上がり、左側は逆に少しだけ沈みます。これがSpeedweveのミソ! 片側の糸が上がったことでできた経糸(縦糸)の空間へ糸を通していきます。

 すべての経糸に緯糸(横糸)を通したところです。

 緯糸を右端に縫い付けたら、針金を左から右へ倒します。すると、今度は針金にかかっている糸の左側が上がりました。先ほどとは逆の経糸ですね。同じように、緯糸を通していきます。

 ただ緯糸を通すだけでは、目がきっちりとはならないので、針でギュッと下に押して目を整えながらやっていきます。

 これらをくり返していくと、小さな織り物が出来上がってきます。

 経糸の目一杯まで編んだら、Speedweveのかぎから経糸を外します。

 外したことによってできている糸の輪っかを利用しながら、布へ縫い付け、糸を始末して完成です。

 表から見るとこんな感じになっています。うーん、もうちょっと上手くできたかも。

 Speedweveを使うと、織り物のように糸を交差させるやり方(以下「織り物」と略)がとても簡単にできて、初めて使ったときはとっても感動しました。ミソは針金を倒すことによって経糸が浮き上がり、緯糸が通し安くなる点です。
 Speedweveによって、織り物への苦手意識がすっかり吹っ飛びました!

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