カッセル散歩


 私も夫も出不精な性格のため、週末は家にこもって二人でダラダラしながらサッカーのテレビ観戦をするのが常だったのですが、ここのところ、夫の意向もあって、週末に出かけることが多くなりました。先日の土曜日(2022年3月26日)は、町を散歩するという目的でまたもカッセルへと行ってきました。
 カッセルは隣州(ヘッセン州)の大きな町で、ゲッティンゲンからICEで20分もかからずに到着できる、かなり出かけやすい場所にあります。そんなこともあってカッセルへ出かける回数が増えました。

 今回は、前回行ったGrimmwelt Kasselの建物から見えた景色を歩こうと、繁華街からは少し離れたフルダ川 Fuldaの方を歩いてみました。すると、まず見えてきたのは満開の桜の木でした。それはそれは見事でした。

 階段を降りたときに、何気なく振り返ったら、その降りてきた階段にはGustav-Mahler-Treppeという名前がついていました。グスタフ・マーラー(1860~1911)は、オーストリアのウィーンで活躍した作曲家で、1883年から1885年にかけて、カッセル王立劇場のカペルマイスター(楽長のことで、楽団の指揮者)だったことで、それを記念して名付けられた階段でした。ちなみに、1883年といったら、当時マーラーはまだ23歳。若い! 若いころから頭角を現す才能豊かな音楽家だったことが分かります。彼の交響曲第1番「巨人」はカッコイイ曲で大好きです。

Gustav-Mahler-Treppeと書かれた下に、小さく“Gustav Mahler, 1860-1911 / Komponist und Drigent / 1883-1885 Kappelmeister am Kasseler Theater(「グスタフ・マーラー、1860-1911/作曲家・指揮者/1883-1885にカッセル劇場の楽長だった」とかそんな意味)”と書かれています

 
 先に進むと、フルダ川までの途中にはKarlsaue カールスアウエという18世紀に再設計された都心部にある公園があります。広大な土地にはバロック様式の庭があったり、大きな芝生があったり、人工で作られた湖などがあります。とても大きな公園なので、一回りするだけでもそうとう時間がかかると思います。今回は残念ながら横切っただけ。

 そしてフルダ川に到着。流れが穏やかで、眺めているだけで楽しい。川のそばってなんだか落ち着きます。写真には取りませんでしたが、カヤックをしている人たちがいました。

 繁華街と川の間にはFridericianum フリデリシアヌムという美術館があります。そこの正面玄関には、大きな三つの垂れ幕が掲げられていました。

垂れ幕にはそれぞれ、戦車の主砲にオリーブの葉(左)、“STOP WAR / STOPUTIN”(中央)、戦車とその周りにいる人々(右)が描かれています

 
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