失くしたスマートフォンを探しにフランクフルトへ


 ハンブルクからご機嫌で帰ってきてみたら、夫のスマートフォンがないことに気づき、ハンブルクからゲッティンゲンまでの約2時間ずっと座っていた食堂車に忘れてきてしまったことが確定しました(下記記事)。その続きです。


 
 食堂車のスタッフの人が気づいて、拾ってくれていることをわずかに期待しながらまず最初にとった行動は、私のスマートフォンから夫のへ電話をかけてみることでした。すると、何コール目かで誰かが電話に出てくれたのです。DBのスタッフさんでした。途中、電話が途切れ途切れになりつつも、スタッフさんが『フランクフルト(中央駅)で保管しておくから』という言葉を聞き出せてひとまず安堵。ただ、保管場所がどこなのかが聞き取れないまま電話が繋がらなくなってしまったのと、これまでのさまざまな経験から人をあまり簡単に信用できないとも思っていたので、本当にフランクフルトにあるのかが不安なまま一晩を過ごすことに。しかし、取りに行かなければならないことは確実なので、旅から帰ってきたばかりだというのに、次の日はフランクフルトへ行くことになりました。

 翌日、夫が『スマートフォンを探す』機能のことを思い出して、どの場所にあるかを確認してみると、確かにフランクフルト中央駅にありました。しかも動いていないので、誰かが持って動いている訳でもなさそう。昨日のスタッフさんは、ちゃんとフランクフルトで夫のスマートフォンをおろしてくれていました。夫はこれでだいぶ気が楽になったようです。

 フランクフルト中央駅のマップを見てみたら、ちょうど遺失物事務所 Fundstelle(一般的にはFundbüroですが、フランクフルト中央駅は呼び方が違うようです)があることが分かり、ひとまずここへ行くことに。

 Fundstelleのカウンターで、乗っていたICEの番号と、食堂車で忘れてスタッフの人に拾われ、ここにあることは分かっていることを言うと、「ちょっと見てくるね」と言って探しに行ってくれて、私の名前を呼びながら携帯電話を片手に戻ってきました。私が電話をかけてたので、ディスプレイに表示された名前をそのまま書き留めてくれていたようです。夫が「それは昨日この電話にかけた妻の名前です」と言って、無事受け取ることができました。あー良かった!

 遺失物の仕分けや保管には手数料がかかるため、受け取りに€5を払いました。一番上の写真は、そのときに受け取った領収書です。ちなみに、遺失物がFundbüroに届いたら7日間はそこで保管されますが、その間に引き取り手がなかった場合、その後はWuppertal ヴッパータール(ノルトライン=ヴェストファーレン州の町の一つ。ゲッティンゲンからはすごく遠い……)のZentrale Fundbüro 中央遺失物取扱所に移送されてしまうようです。
 今回は幸運にも電車の終着駅がフランクフルトだったこと、そしてスタッフの方に拾われてフランクフルト中央駅で保管されたことは、重ねて幸運でした。もしこれがマンハイム行きだったりシュトゥットガルト行きならまだドイツ国内だからいいものの、スイスのチューリッヒ行きも普通にあるので、そうなると直接取りに行くことはかなり困難だったと思います。もしそうなってしまった場合、オンラインで遺失物をDBに報告し、見つかり次第郵送してもらえるサービスを利用することも可能なようです。

Verlust online melden(リンク先:DB)

それらにかかる郵送料などは、下記のページ(Häufige Fragen zum Fundserviceの一覧より、Muss ich etwas bezahlen, wenn ich einen verlorenen Gegenstand aus dem Fundbuero zurueckbekomme?を選択)に書かれています。

Fundservice(リンク先:DB)

 ということで、無事スマートフォンを受け取れたので、駅周辺のレストランで食事をしてからゲッティンゲンに戻りました。今回もゲッティンゲン到着まで食堂車でビールを飲んでいました(ビール飲みすぎ)。さすがに夫は、もうスマートフォンをテーブルに出すことはしていませんでした。そりゃそうだ。


 
 スマートフォンがここまで重要アイテムとなっているのは、それはそれで大きな問題のような気がします。二段階認証を設定している人も多いでしょうし、いまやお金の操作もスマートフォン頼みなので、悪用されないようロックは必須ですし、絶対に紛失しないよう細心の注意を払わないとダメですよね。なんとか分散させられるといいのですが、やはり一台でいろいろができるという利便性が勝ってしまって、スマートフォン一台で何でもできるようにしてしまいがちです。それならば、絶対に失くさないよう、普段からいつも気をつけていなければならないと、改めて強く思いました。
 
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2件のコメント

  • yukaさん、だんなさんの携帯無事に戻ってきてよかったですね。日本じゃないし落とし物が無事に戻ってくる確率ってかなり低いヨーロッパですから、誰かが出てくれてフランクフルトにと言われても、私ならもっと疑っていたかも。。。ほんとによかったです。
    食堂車でビールやおつまみ堪能も羨ましい!私ももうすぐ数日旅にでるので(ようやく、ちゃんとしたバカンスです)美味しいものを食べて美味しいお酒で夫とリフレッシュしてくる予定です。

    • メロンパンさん、コメントありがとうございます。
      実は私も、電話に出てくれた方が「フランクフルトで保管しておくから」と言っていましたが、あんまり信用していませんでした(笑)。でも、あのときはこのことを言われたあとは電話がつながらなくなってしまってそれ以上話ができなかったので、その言葉にすがる以外できなかったんですよね……結果的に遺失物事務所に届いていて、本当に良かったです。ドイツでは、こういった失くしものが出てきた幸運は何度かあるので、今回も幸運に恵まれたと思っています。
      バカンスに出発されるんですね! 良い旅となりますように~

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