Contrasts – Textured Knitting レビュー

先日購入したLaine Publishingが2022年4月に刊行した“Contrasts”(電子版)をiPadで表示したもの。これは表1。

 
 先日、電子版のContrasts – Textured Knitting, Meiju K-P, Laine Publishing, 2022を購入しました。今回はこの本についていろいろと書いてみようと思います。
 まず、電子版を購入するに至った経緯については、下記記事に書いてあります。

 電子版の購入の利点といえば、PC、タブレット、スマートフォンで読むことができるため、重い本を持ち運ぶ必要がないところです。おそらくそこが最大の利点でしょう。上の記事にも書きましたが、購入して送られてきたURLにアクセスし、PDF化された本のデータをローカルやクラウドにダウンロードして保存すればOK。実に簡単です。本のデータは、Googleドライブとタブレット(持っているのはiPad)のブックに保存しました。私は編み物関連のPDFデータをクラウドのGoogleドライブで保存・管理をしています。そこに入れておけば管理はもちろん、どのデバイスからでもアクセスできるので便利です。そしてブックに入れたのは、おそらくiPadで開く機会が多いだろうと考えてのことです。

 この本に掲載されているパターンは、フィンランド人のMeiju K-Pさんという方がデザインしています。最初はこの方を存じ上げていなかったのですが、Laine MagazineのInstagramアカウントで知り、そのパターンの素晴らしさに虜となりました。

“Contrasts”の表4には、この本がどんな内容のものかと著者についてが書かれています

 
 まえがきのあとにGeneral Informationというページがあり、そこにはゲージのことから始まり、チャートの見方、略語とその方法、複数の縄編みの方法、複数の作り目と伏せ止めの方法、そして最後に仕上げのブロッキングのことまでがテキストで書かれています。正直、作り目と伏せ止めについてはテキストだけだと分かりづらいです(ましてや英語だし)。でも、いまの時代は気軽に動画などを調べることができるので、それを見越しているのだと思います。作り目については、またもや知らなかった方法が載っていて、今度ぜひ使ってみたいです。

 Contrastsに掲載されているのは、セーターが9、カーディガンが5、ポンチョが1、ショールが4、帽子が3の、計22パターンです。本のサブタイトルに“Textured Knitting”とあることから分かるように、どのパターンも模様編み(レースや縄編みなど)がふんだんにほどこされていて、どれもとても見事なものばかりです。どんなパターンが掲載されているのかは、下記のLaine Publishingのウェブサイトか、RavelryのContrasts掲載のパターン一覧で見ることができます。

 難易度について言えば、さほど難しくなさそうなものからちょっと難しそうなものまであります。セーターやカーディガンといった大モノは難易度が高そうですが、帽子やショールはそんなに難しくなさそうな部類だと思います。大モノはかなりやりがいがありそうで、どれを編もうかワクワクしています。帽子の3パターンはChunky糸(日本語だと極太糸ですかね)で編むので、完成までにそんなに時間もかからず、ステキなものが編めるでしょう。個人的にはChunky糸はあまり好きではないのですが、このMeijuさんがデザインした帽子のどれかを編むために、Chunky糸にも挑戦しようと思っています。

 この本には、どのパターンで、どの糸の太さや針の太さが必要なのかが分かるような一覧がありません。“52 Weeks of Socks”を購入したときに、それぞれを書き出して一覧にしたのですが、“Contrasts”でも同じようにしました。くつ下はまだ編む糸の太さがだいたい4 plyくらいだと分かるのでいいとしても、“Contrasts”は編むものによって糸の太さが違います。私は糸で編むものを決めることがあるので、これをやっておけばいちいち本(この場合はPDFデータ)を開かなくてもいいので便利かなと思っています。

“Contrasts”に掲載されているパターン名と種類、糸の太さ、ゲージ、使用針を一覧にしたものを、iPhoneのメモに書き出したもの。これをしておくと個人的にはとても便利なのです

 
 どのパターンを最初に編もうかは、だいたい決めてあります。たぶんセーターになると思います。いま編んでいるカーディガンYölläが編み終わったら、編み始められるように、いまからどの糸で編もうか探そうと思っています。せっかくだから、フィンランドの糸がいいなあ(私はNovitaのファン)。
 
 以下は編み物とは関係がないのですが……。
 ざっとこの本を一通り見終えたあと、扉の裏(2ページ目)にあるImprint(日本語でいう奥付。日本では本の最後にあるのが一般的ですが、洋書だとだいたい扉裏である2ページ目に掲載されています。たまーに日本のように最後のページにImprintがあることもあります)を何気なく眺めていたら、なんと、無印良品 Mujiの洋服が使われていることが書かれていました。こんなところで名前を見るなんて、ヨーロッパでのMujiの浸透度の高さが伺えて、ちょっとおもしろいです。
 
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2件のコメント

  • 無印行きたいです。フランスだとちかいところはパリですが、なかなか行く機会がなく、ドイツは結構店舗が多かった記憶があります。yukaさんもたまにいかれますか?
    シンプルだし質もいいのでユニクロよりも浸透していそうな気がします。

    次に編まれるセーター楽しみです。何色の糸になるのかなー。のび太の糸になりそうですね?

    • メロンパンさん、コメントありがとうございます。
      Mujiの店舗でゲッティンゲンから一番近いところはフランクフルトですね(電車で2時間……)。ほかにはベルリン、ハンブルク、ケルン、デュッセルドルフ、ミュンヘンにあるようですが、ドイツの店舗はそれだけのようです。以前ドイツの西に住んでいたときは、ケルンやデュッセルドルフに行ったときに極たまーに立ち寄ったことがあるだけで、ここ数年はまったく行っていません。
      のび太とあったので、何事かと一瞬考えてしまいましたが、分かって大笑いしてしまいました~!(失礼!) まだ何を編むかきっちり決めていないので、糸を決めきれないのですが、まずはNovitaの糸を見ています。ほかにも良さそうな糸があれば、検討しようと思っています。

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