前身ごろの伏せ止めをほどいて肩をはぎました ~Gingersnap
赤ちゃん用カーディガンGingersnapでは、すべてのパーツが揃ったので、いよいよ縫い合わせる段となりました。
ただいま、友人の赤ちゃんのために、Kristen RettigさんデザインによるカーディガンGingersnapを編んでいます。こちらのパターンは、身ごろ、袖をそれぞれ平編み worked-flatで編み、最後に縫い合わせるという作りになっています。
Gingersnapのパターンは↓こちら(リンク先: Ravelry)。
ちなみに、縫い合わせ方は、学生のころに買った『ヴォーグ基礎シリーズ あみものホットライン ~困ったときにズバリお答えします』(日本ヴォーグ社、1991)を参考にしています。針綴じでページ数の少ない本ですが、セーターやカーディガンを編むさいに疑問に思うこととその回答(やり方)が一通り書かれています。昔の本なので、セーターやカーディガンを平編みで作ることを前提としているため、トップダウンで編む場合にはほとんど必要ありませんが、パーツを縫い合わせたり、カーディガンの前立てなどを編むことがある場合などは必ず参考にしていて、いまでもとても役に立っています。今回のGingersnapは、前提からしてこの本にあるまま。持っていて本当に助かりました。
さて、Gingersnapの縫い合わせの手順は、肩の縫い合わせ(肩のはぎ)→身ごろと袖の縫い合わせ(身ごろと袖のはぎ)→袖下と脇の縫い合わせ(袖下と脇のとじ)です。まず最初に肩をメリヤスはぎで縫い合わせ、できたところが一番上の写真です。縞の肩(写真向かって右)とグレーの肩(写真向かって左)に違いがあります。
縞の肩の方は、何も考えずに、ただメリヤスはぎをしただけです。そのため、裏側を見てみると、前身ごろと後ろ身ごろの二つの伏せ止めがあります。
メリヤスはぎをした部分をよく見てみると、それぞれの伏せ止めがはぎの部分に干渉していて、糸はつっていて見た目が良くないし、なんだかゴワっとしています。ためしにつまんでみると、伏せ止め二つ分が盛り上がって固くなっていました。これはちょっと許容できない肩です。困りました。
そこで、先述の『あみものホットライン』の肩はぎのページを見ていたら、一方を伏せ止めしていて、もう一方が針にかかっている状態をはぐ例が出ていることに気づきました。これだ!と思い、グレーの肩では、前身ごろの伏せ止めをほどいて針に取り、メリヤスはぎをしてみることにしました。そのため、裏側には後ろ身ごろの伏せ止めしかありません。表にしてみて肩をつまんでみると、縞の肩のような盛り上がりもないし、固くない! これはこれなら問題なさそうです。
ということで、縞の肩も前身ごろの伏せ止めをほどいてメリヤスはぎをし、ようやく落ち着いた肩となりました。せっかく伏せ止めしたのにまたほどくなんて……とは思いましたが、編み上がったパーツをアイロンで形を整えるために必要だったわけだし、これはこれで良かったかな。
今回使用している糸がAranなせいもあって、伏せ止めが思っていた以上に肩のメリヤスはぎに影響が出てしまったのかもしれませんが、そもそも肩ではどちらも伏せ止めしてある状態ではぐことはないのかもしれませんね。ちなみに、『あみものホットライン』では肩はぎは、針にかかっている状態ではぐ方法と上記の片方は伏せ止め・片方は針ではぐ方法しか載っていません。まあ、確かに、伏せ止め二つ分がある肩だと、ゴツゴツして着心地悪そうだし。