スイートポテト(ズュースカルトッフェルン)で「かぼちゃの煮物」風を
ヨーロッパに住むようになってそろそろ7年(過ぎた時間だけはいっちょ前だ……)が経とうとしている今日このごろ、ヨーロッパで手に入る食材で日本食を作るのにもだいぶ慣れました。日本では簡単に手に入るのに、こちらではなかなか手に入れられないもの、まったく見かけないものは多いですが、こちらでしか見たことがないような食材を使って、ドイツやイギリスのレシピで料理をするのが楽しいです。
日本の品種とは違う野菜、カボチャとサツマイモ
同じ名前で呼ばれているのに、日本と同じような品種が手に入らないものがいくつかありますが、その代表例がカボチャ。
こちらで売られているカボチャは、日本の南瓜とは違い、水分が多く、煮物にしても私たちが知っているカボチャの煮付けとは程遠いものが出来上がります。Hokkaidoという名前のカボチャもありますが、これも同様です。カボチャについては、日本の何倍もの大きさのきゅうりやナスと同じくらい、海外駐在経験のある方たちのブログで触れられている定番ネタでもあります。
もう一つ、日本のような品種ではないものとして、スイートポテト Sweet Potato(ドイツではズュースカルトッフェルン Süßkartoffeln)という名前の、皮や可食部分がオレンジ色のサツマイモに似た野菜があります。これもまた日本のサツマイモを予想して蒸かして食べてみると、サツマイモより甘みが抑えめで、全然違うものであることが分かります(でもとても美味しい)。スイートポテトを素揚げして塩を振って食べるのも、こちらではポピュラーな食べ方です。
カボチャの代わりにサツマイモが使えそうだと気づく
ある時期、スイートポテトの美味しさにハマって、オーブンで焼いておやつ代わりに食べていたことがありました。そのときに、ふと、カボチャみたいな食感だなあ、そういえば色味も似ている……と思ったのがきっかけで、これはもしかして、スイートポテトをお醤油で煮たら、南瓜みたいになるのでは……?と思い立ち、実験のつもりで作ったことがありました。すると、カボチャほどのホクホク感はないものの、こちらで売られている水っぽいカボチャよりも、よほどカボチャっぽい食感と味になることが分かったのです。それ以来、我が家ではスイートポテトで「かぼちゃの煮物」風を作るのが定番となっています。
スイートポテトで「かぼちゃの煮物」風
このレシピは、白ごはん.comで紹介されている人気レシピ『かぼちゃの煮物』をもとに、かぼちゃをスイートポテトに変えただけです。簡単で美味しい。作り方はリンク先をご覧ください。
今回煮物を作るために買ってきたスイートポテトです。写真からでは分からないかもしれませんが、これ一つで730gもありました。かなり大きい。バラ売りからこれ一つだけを買ってきました。
スイートポテトの皮をピーラーでむいて、適当な大きさに切り分けます。色だけ見ると、皮をむいたカボチャのように見えなくもない。
あとは上記リンク先にある『かぼちゃの煮物』のレシピ通りに作るだけです。
今回はスイートポテトの分量が、レシピにあるカボチャの分量よりも多かったので、調味料は少し多めにして作りました。
そして完成。食べ物の写真が下手で美味しそうに見えないかもしれませんが、食べてみるととても美味しい。
先述のとおり、日本のカボチャと比べると、ねっとりとした食感は落ちますが、こちらで売られているカボチャよりは水分も少なく、色味も合わせるとカボチャを食べている気になれます。