中庭で見つけたカボチャとミニトマト、そして思い出したイギリスの庭

いま住んでいるアパートには、小さな中庭があります。ここはアパートの外からはまったく見えない、プライヴェート空間。住人の自転車はここに留め置けるようになっていますし、分別したゴミを入れるTonneがおいてあったり、共同で使う洗濯機・乾燥機は中庭に面した部屋にあったりするので、住人たちは何かと中庭へ行くことがあります。
先日、ゴミを捨てに中庭に出たら、明るい色をした物体に気づきました。ソフトボール大のオレンジの塊。よーく見てみたら、なんとカボチャでした! なぜこんなところに?と周辺を見回したら、もう一つ実がなっているのを発見。何度も中庭には出ていたのに、まったく気づいていませんでした。見つけた日は昼間なのに空が暗かったから、目立ったのかもしれません。カボチャのオレンジ色が輝いて見えました。
まだ実をつけそうな花も咲いているし、いつの間にこんなことになっていたのか。
そこで、はたと思い出しました。ひと月前くらいに、アパートの1階(日本式で言うと2階)のテラスから、蔓の長い植物がぶら下がっていたことを。ずいぶん立派だけど、一体なんだろう?と思って写真を撮っていました。それが下の写真です。撮影日は2023年7月6日となっていました。
いつの間にか蔓がなくなっていたので、どうしたのかと思っていたのですが、まさか中庭の片隅に植え替えられていたとは。
カボチャの蔓の根本はどこかとたどっていったら、ミニトマトがなっているのを発見! これも知らなかったー!
葉の影からチラチラと赤いものが見えたので、なんだろうと思って確認したら、食べごろのようなミニトマトも。
一体誰がお世話してるんだろう……ってアパートの管理人さんが育ててるんだと思うんですけどね。まさか中庭でカボチャが育っているのを見ることになろうとはね……。カボチャはこの状態でどこまで育つものなのか、これから見守っていこうと思います。
それにしても、畑のように整然としておらず、この雑然とした感じ、イギリスでいっぱい見たなあ……。イギリスの庭は、イングリッシュガーデンのように超絶美しく整えられているのはお城の庭や趣味でやっていらっしゃる方のお家などのほんとにごくごく一部で、ほとんどのお家の庭は草ぼうぼうであることが本当に多かったです。日本人の感性からすると「庭の手入れした方がいいのでは?」と思うような感じでも、イギリス人はそれを「自然のままで美しい」と思うのだそうですよ。私の友人が、借りていたアパートの庭があまりにも草が伸びっぱなしでひどかったそうで、良かれと思って軽く手入れをしたら、アパートの管理人さんに怒られたんだとか。あまりの感性の違いに、友人も私も驚いたのは言うまでもありません。