今年はFedermostで発酵途中のアルコールを楽しみます


 8月に入って、楽しみにしていた秋限定の飲み物、Federweißer フェーダーヴァイザーがスーパーの棚に並び始めました。
 フェーダーヴァイサーとは、ワインを作る過程でアルコール発酵をさせている途中の飲み物のことをいいます。ドイツでは、秋になるとこのフェーダーヴァイサーが期間限定(だいたいひと月くらい)で販売されるようになると、場所にもよるかもしれませんが、Zwiebelkuchen 玉ねぎケーキやFlammkuchen フラムクーヘンなどと一緒にフェーダーヴァイサーを提供する屋台が出たり、レストランやカフェでも飲めたり、スーパーなどの店頭で瓶が販売されたりします。一年でひと月ほどの短い期間だけしか満喫できない特別な飲み物なんです。発酵している途中の証でもある微炭酸が含まれ、ぶどうの甘みが強くて美味しいので、個人的にこの時期に飲むのをいつも楽しみにしていました。
 フェーダーヴァイサーについては、体験も交えブログでも記事にしています。詳しくは下記記事にて。

 今年も瓶を購入。しかし、ラベルにはFedermost フェーダーモストとあることに気づきました。Mostの意味を辞書で調べてみたら、

1 モスト(リンゴ・ナシ・ブドウなどの絞り汁で,まだ十分に発酵しきっていないもの)
[以下略]
引用元:独和大辞典 第2版(小学館、1985、1990、2000)

 と出てきました。ワインというより、果実酒って感じでしょうか。いずれにしもFeder 羽は出るみたいですね。さっそく常温放置で発酵を促しています(理由は上記記事に書いています)。出来上がるのが楽しみ。

買ってきて一晩常温に置いた翌日のもの。買ってきた当初はキレイな透明だったのですが、ほんのすこーしだけ濁っているように見えました

 
 ところで、今回この瓶を買ったさい、レジに座っていた店員さんに良いアドヴァイスをもらいました。
 フェーダーヴァイサーは、発酵途中のものなので、栓が密閉されずに販売されています。そのため、そのままの状態で横に倒すと、当然中身が漏れてしまいます。でもこれは、フェーダーヴァイサーを瓶で購入するにあたって当たり前のことだったので、購入したときは、いつも手で縦に持って家まで運んでいました。ちなみに、もし密閉した状態で長時間放置してしまうと、発酵で発生した炭酸ガスで内圧が高まり、瓶が爆発してしまう可能性があります。

 そんな前提知識があったところへ、レジにいた店員さん(とても面倒見の良い女性で、そのスーパーの好きな店員の一人)が『フェーダーヴァイサーは栓が少し開いてるから横にしないように気をつけて。家に帰るまでが短い時間なら、栓をしっかり締めて持って帰るといいわよ。でも、家に着いたらすぐに栓をゆるめるのを忘れないようにね』と言ってくれたのです。これを聞いて驚きました。栓を締めることを考えたことがなかったので、まさに目からウロコ。幸い、そのスーパーは家から数分なので、たしかにこの時間くらいなら栓を締めて持ち運んでも大丈夫そうだと判断し、栓を締めて運び、家で再び栓をゆるめました(ただし、これは自己責任)。横にして運べないことがちょっとした支障でしたが、このことを知ってフェーダーヴァイサーが買いやすくなりました。とは言っても、売ってる時間は短いんだけどさ。
 
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