Heartichoke その6「新しい伏せ止めの方法、そして編み上がった片方」 ~52 Weeks of Socksプロジェクト


 くつ下のHeartichoke、まずは片方が編めました! ヨホホーイ!


 くつ下パターン集、Laine Publishing“52 Weeks of Socks”(リンク先:Ravelry)に掲載されている52作品を全部編むという『52 Weeks of Socksプロジェクト』をのんびりと行っています。このくつ下パターン集については、下記の記事で紹介しています。

Heartichokeのパターンは↓こちら(リンク先: Ravelry)。


 模様編みはちまちまと結構時間がかかった印象ですが、それに比べると履き口 Cuffのゴム編みはあっという間に終わりました。

 今回、パターンで指定されていた伏せ止めは、私にとって初めての方法でした。縫い針を使った伏せ止めの名はElizabeth Zimmermann’s Sewn Bind Offと呼ばれているようです。Elizabeth Zimmermann エリザベス・ズィマーマン(ドイツ語読みだとツィマーマンでしょうか。ドイツ系の名前ですね)で調べたら、Wikipediaに項目(リンク先:Elizabeth Zimmermann, Wikipedia)があるほどの編み物講師兼デザイナーだった人物で驚き。彼女の名前はブログ記事『5種類の増し目、見た目の比較』で「かけ目とねじり目の増し目」が英語で何と呼ばれているのかを調べたときに初めて名前を知ったのですが、まさかいまよく編んでいる輪編みのセーターを世界で最初に紹介した方だったとは。知りませんでした。

1910年生まれのイギリス人で、現在ではもう一般的になった輪針を使った継ぎ目のないセーターやカーディガンを編む方法を提唱した方だそうです。それまでは、平編みで前後の身ごろと袖を編んで縫いつなぐ方法が一般的だったため(少なくとも、私が学生だったころまでは、日本ではセーターやカーディガンは平編みで編むのが普通だった)、アメリカで輪編みで編むパターンを紹介しようとしたところ、毛糸会社の編集者に平編みで編む方法に変更されてしまったのだとか。いまじゃシームレスに編むのは普通ですが、これを紹介しようとした当時の目には驚きの(異様な?)手法と映ったのかもしれませんね。セーターやカーディガンの編み方にも歴史あり。
 それだけじゃなくて、i-cord編みを最初に発表したのも彼女で、ほかにも平らに編んだものを折り紙のようにたたんでジャケットの形を作るBaby Surprise Jacket(リンク先:Ravelry)やマフラーの両端を180度回転させて止めたメビウス・スカーフを考案して発表したのも彼女なのだとか。現代での影響がすごすぎる……!
 
 さて、話が逸れましたが、そのElizabeth Zimmermannが紹介した縫い針を使って伏せ止めをする方法は、正直に言うと、この縫い方でそこまで伸縮性が出る~?と懐疑的でした。しかし、実際にEZ Sewn Bind Offをやってみたら、かなりの伸縮性があることに驚き。どうしてあんなに簡単な縫い方で、こんなに伸びる伏せ止めができるのかが本当に不思議。

 これまでいくつかの気に入った伏せ止めの方法がありましたが、これもそれに加わりました。これは別の機会にもぜひ使ってみたい! 自分のなかで伏せ止めの選択肢が増えたのがうれしい~。

 EZ Sewn Bind Offのやり方については次の機会に。
 
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