縫い針を使った伏せ止めElizabeth Zimmermann’s Sewn Bind Off
昨日の投稿で、今回編んだくつ下のHeartichokeのパターンでは、伏せ止めにElizabeth Zimmermann’s Sewn Bind Offを使うように書かれていました。初めて知ったやり方で、縫い針を使った方法なのでそんなに伸縮性が出るものかと思っていたら、意外や意外、想像していた以上の伸縮性に驚いてしまいました。
この方法を考案したElizabeth Zimmermann(エリザベス・ズィマーマン、またはツィマーマン)という方は、現在広く知られさまざまな応用がされている、輪針を使ってシームレスなセーターやカーディガンを編む方法、i-cord編みなどを考案・発表された方です。Elizabeth Zimmermann’s Sewn Bind Off(以後、EZ Sewn Bind Offと表記)は、彼女が考案した縫い針を使った伏せ止めの方法です。そのやり方を紹介したいと思います。
糸を必要以上に強く引っ張らずに、ゆるくなりすぎないようふんわりと縫っていくのがこの伏せ止めのコツです。
Elizabeth Zimmermann’s Sewn Bind Offのやり方
編み終えたら糸を切ります。EZ Sewn Bind Offでは、止め糸は編み地の約4倍の長さが必要です。
1. 縫い針に糸を通したら、左針の最初の2目に右から左へ縫い針を差し込み(p2togを編むときと同じ要領)、糸を通す
2. 左針の最初の目に、表目を編む要領で縫い針を通し、糸を引き抜く
3. 針を通したばかりの左針の最初の目を針から外す
4. 左針に残った1目と次の目に、右から左へ縫い針を差し込み糸を通す。
1.~3.をくり返す。
以上です。
簡単すぎて驚く。
ただ、これだと1目ごとに糸を通していくため、結構煩わしかったので、私は下記のようにやりました。
Elizabeth Zimmermann’s Sewn Bind Offをもう少し縫いやすくするなら
1’. 縫い針に糸を通したら、左針の最初の2目に右から左へ縫い針を差し込み(p2togを編むときと同じ要領)、糸を通す
2’. 左針の最初の目に、表目を編むように縫い針を差し込んだら、そのまま縫い針に目をすべらせて左針から外す
3’. 縫い針に2’の目をかけたまま、左針の2目に縫い針を差し込み、糸を引き抜く。
2’.~3’.をくり返す。
以上です。
そしてできた伏せ止めは、こんな風になります。
紺色の糸なので見づらいですが、見た目はそんなに悪くありません。
ゴム編み止めですら、止め糸は編み地の3倍なのに、EZ Sewn Bind Offだと4倍の長さが必要なので、そりゃ伸縮性もあるだろうと納得です。
ところで、私のやり方が悪かったのか、EZ Sewn Bind Offはブロッキングしないままだと縁が内側に丸まる傾向があるようです。ひとまず、ブロッキングしてみたらどうなるかはまだやっていないので分かりません。このことについては、後日気づいたことがあればこの記事に追記しようと思います。