日本から届いた荷物が……
アパートの広い玄関で佇む、私宛の荷物……。
日本にいる家族から、荷物を送ることを聞いていたので、そろそろ届くころかしら、と思っていました。
そんなときにインターコムが鳴ったので出てみると、カメラに映っていたのはあきらかに配送会社の服を着た人。話しを聞いて「うちへの荷物を届けに来てくれた」のだと理解して、玄関を開けました。
しかし、いっこうに荷物が部屋に届かない。
玄関を開けるための鍵を忘れた人や、届け先が留守にしていて部屋の前まで荷物を置きに入りたい業者さんなどが、在宅してるかもしれない部屋をコールして扉を開けてもらう、ということはよくあるので、もしかしてそれだったのか? 聞き間違えたかー、あれはうちへの荷物じゃなかったのだな、と思って、すぐにこのことを忘れました。
夕方ごろに、買い物へ行こうと部屋を出て玄関へ向かうと、玄関入ったところにポツンと一つの箱が。しかも「ゆうパック」と日本語が見える。
ええ、私宛の荷物でした。
やっぱりさっきのは聞き間違いじゃなかった! でも、玄関入ったところに放置されるなんて、こんな届け方されたの初めて。
いままでは、部屋まで荷物を持ってきてもらって対面でそれを受け取る、もしくは、コロナ以後は対面はなくなり、業者さんが部屋前に荷物を置いて扉をノックしてくれる(ノック後、業者さんはすでに去ってしまっている)、という方法ばかりだったのです。
この荷物の配送の仕方にはちょっと狼狽しましたが、まあ、そんなものかとすぐに受け入れてしまっている自分もいました。
それにしても、広い玄関にぽつねんとしている荷物に、思わず笑ってしまいました。最初に見つけたときは携帯電話を持っていなかったのですが、すぐに部屋に取りに戻って写真を撮ってしまったくらいに、自分にはツボでした。