裾のねじり目ゴム編みと伏せ止めで思ったこと ~Magnolia


 本当は裾のゴム編みのことと伏せ止めのことは書かないつもりだったのですが、ちょっとおもしろいな、と自分でも思ったことがあったので、書いてみようと思います。

 首元のゴム編みを見て分かるかと思いますが、このゴム編みは、ねじり目と裏目をくり返して編んでいます。この手法は英語ではTwisted lib ツイステッド・リブと呼ばれています。このねじり目と裏目で編む1目ゴム編みは、数年前に1目ゴム編みの目がきれいに揃わないことを悩んでいたときに知った編み方でした。

 1目ゴム編みは、表目と裏目を交互に編んでいくため、糸が常に手前に奥にと動き、糸の伸張を均一にするのが難しいため、目がきれいに揃わないは、おそらく、そのことが原因なのだと自分なりに分析していました。しかし、このねじり目ゴム編みは、表目をねじることで、目に適度な伸張が生まれるからか、表目はねじり目が模様のように浮き出るだけでなく、裏目もとてもきれいに揃います。当時は、とても画期的なゴム編みのやり方だと感激しましたが、普通のゴム編みとは明らかに違う見た目だったのが気になり、パターンに書かれていた場合を除いて、自らすすんでこのねじり目と裏目のゴム編みを使ったことはありませんでした。

 Magnoliaでこのねじり目ゴム編みが使われているのは、裾の模様編みの途中からねじり目が出てきて、それがそのままゴム編みとひと続きになっているためです。そのため、模様とゴム編みの連続性が出て、きれいにまとまった模様となっています。
 ちなみに、以前ここで紹介したSpring Bloom Mittsでも、ねじり目ゴム編みが使われていて、やはり模様編みとの連続性が、より模様の美しさを引き立てています。

 
 ねじり目ゴム編みで必要な段数を編んだあと、伏せ止めをする段となりました。
 最初は、最近使うようになったStretchy Bind Offで伏せ止めをしていたのですが、どうも見た目が気になるのです。写真に撮り忘れてしまったので、文章での説明が難しいのですが、前段の編み目を邪魔するような線が入ってしまい、見た目が美しくなかったのです。
 そこで、試しにJeny’s surprisingly stretchy bind offで伏せ止めをしてみたら、Magnoliaの裾では意外にもとてもしっくりきたのには驚きました。

 表側から見た場合の裾。

 裏側から見た場合の裾。きれいに鎖編みのような目ができていて、少々びっくり。

 
 今回のことで、どんな編み方で終えるのかによって、伏せ止めの見た目がかなり影響することをいままでより一層意識するようになりました。これからはただ伸縮性を重視してJSSBOやSBOを多用するのではなく、もっといろんな伏せ止めのやり方を知って、編地に合った方法を選択できるようにしたいと思ったのでした。

 
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