【開発中止】アプリのBellishでセーターやカーディガン、帽子を編む


※編み物アプリ“Bellish”は2022年1月31日をもって開発中止となり、Appストアで探しても見つからなくなっています※


 既存のパターンを編んでいると、自分もデザインしてみたいと思うことはないでしょうか。私はあります。
 そんなときに役立つであろう、編み物アプリがあります。それが今回紹介するBellish ベリッシュです。
※この記事は、あくまで自分で使ってみて良さそうだったので書いただけで、決してPRではありません。

 Bellishは、主にセーターやカーディガンのデザインを、アプリが用意しているオプションを選びながら、自分が欲しい・編みたいと思うデザインを作ることができ、なおかつ、必要な糸の長さや道具、編み方まで計算し表示してくれます。つまり、オプションを選んでいけば、パターンが出来上がってしまうのです。すごい。しかも、選んだ糸の太さから、おすすめの毛糸をオンラインショプで購入することもできます。

 まだアプリが出来たばかりのβ版だったころにダウンロードしましたが、このころはできることがすごく少なく、β版だし仕方ないと、しばらく使っていませんでした。しかし、次に何を編むか考えていたときに、「そういえば……」と思い出してBellishを開いてみると、オプションが以前に比べるとかなり充実していてビックリ。
 試しにパターンを作ってみたので、使い方も兼ねて、ここに書いておこうと思います。

まずはアプリをダウンロードしよう

 Bellishの公式サイトによると、AppleのApp Storeでしか扱いがないようですね……。いずれAndroidにも対応するといいのですが。

 アプリをダウンロード後、立ち上げると、下記の画面が開きます(下記はiPad版です)。

 Bellishで現在用意されていて作れるものは、セーター(オプションとしてドロップショルダー Drop Shoulder Sweaterか、ラグラン Raglan Sweaterが選べます)、カーディガン(ドロップショルダーのみ)、つばなし帽子(ビーニー帽 Beanie)の三つです。
 どれを編むのか決めたら、より細かくオプションを選んでいくことができます。

Bellishを使ったデザインとパターンの作り方

1. アプリのトップ画面右上にある「+」をタップするか、下にスクロールして「Start a new design +」をタップします。すると、デザイン画面が出てきます(3枚めの画像)。

2. まずBase 土台を選びます。ここで選べるのは4種類。「Drop Shoulder Cardigan(ドロップショルダーカーディガン)」、「Drop Shoulder Sweater(ドロップショルダーセーター)」、「Beanie(つばなし帽子)」、「Raglan Sweater(ラクランセーター)」から、私は「Drop Shoulder Sweater」を選びました。

3. 次に、土台のオプション Optionsを選びます。画面左下に「Body(身ごろ)」、「Sleeves」「Neck」があるので、それぞれ好きなオプションを選びます。

各部位で選べるオプションは次の通りです。

Body Full Length Regular(丈全長標準)
Full Length Relaxed(丈全長ゆったり)
Cropped Regular(丈短め標準)
Cropped Relaxed(丈短めゆったり
Sleeves Full Length(袖丈標準)
3/4 Length(七分袖)
Short(半袖)
Sleeveless(ノースリーブ)
Neck Boat Neck(ボートネック
Crew(クルーネック
Mock Turtleneck(モックタートル
Scoop(スクープネック
Turtleneck(タートルネック
V-Neck(Vネック

 私はここで、身ごろをFull Length Relaxed、袖丈を3/4 Length、襟ぐりをV-Neckを選んでいます。

4. 次の段階で、セーターに施す装飾 Embellishを選びます。「Full Body(身ごろ全体)」、「Lower Body(身ごろ下部)」、「Sleeves(袖)」それぞれに、用意されている模様編み(Basket Weave、Dew Drop Lace、Little Fountain Lace、Oval Teist、Purse Stitch、Spine Stitch、Star Stitch、Thorn Stitch、Wild Oatsの9種類)やボーダー(Chunky Stripes 太幅ボーダー、Narrow Stripes 細幅ボーダー、Uneven Stripes 不均一ボーダーの3種類)、またはPlain 無地から選べます。私はここで、Lower BodyとSleevesにChunky Stripesを選びました。

5. 全体の形が決まったら、糸 Yarnの太さを選びます。糸は「Fingering Wight | 4 ply」、「Sport Weight | 5 ply」、「DK Weight | 8 ply」、「Worsted Weight | 10 ply」の4種類から選べます。私は4 plyを選びました。

6. 次にサイズ Sizeをプルダウンで選択します。ここで用意されているサイズは「3XS (30 in / 76 cm)」から「7XL (54 in / 137 cm)」までの13種類と豊富です。私はMサイズを選んでいます。

7. 最後に色 Colorを選びます。左下にメインカラー(Main Color)、Cc1(コントラストカラー1)、Cc2(コントラストカラー)の3色が選べるようになっています。最初から用意されている色だけでなく、自分でも色を作ることができるので、実際にある毛糸の色を参考に配色を考えられるので楽しいです。私はMCを白、CC1をピンク、CC2を水色としました。

8. 最後のパターン Patternへやっとたどり着きました。ここまで入力した情報を反映させたパターンを生成するために、画面下の「Generate pattern instructions」ボタンをタップします。すると、これまで入力したいろいろが含まれる自分だけのオリジナルパターンが出力され、できあがります(下2枚めの写真)。

 すごい。入力していくだけで、こんなに簡単にパターンが作れてしまうとは。ちなみに、出来上がったこのパターンは、裾から編むBottom-Upで書かれていました。しかし、ラグランセーターを選べばTop-Downのパターンだったので、デザインによって変わるのだと思います。
 ほかにも、編み込み模様だったり、ブロックゴロに色を変えるなど、選択肢はまだまだあります。いろんな組み合わせがあるため、自分だけのオリジナルデザインが作れ、しかもパターンが自動的に作られる、というのがうれしい。

 こうなってくると、今後は何か編みたいものを考えるときは、Bellishで作るパターンも選択肢の一つに加わることになります。手軽にパターンが作れるのが良い。本当に良い。そのうちBellishを使って作ったパターンで、何かを編んでみようと思っています。

 
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