コロナ禍でのイギリスとドイツの違い


 ドイツに到着して生活を始めましたが、コロナ対策にかんして、さっそくイギリスとの違いに驚き戸惑っています。以下はドイツに来てからの数日間で分かったことです。

散歩などの外出でもちゃんとマスクを着用しているドイツ

 ドイツでは、外を歩いている人はみんなちゃんとマスクを付けていることに、まずは驚きました。イギリスでは、外を歩いている人でマスク着用者はそんなに多くなかったため、ドイツ人は律儀だなあという印象を受けました。しかし、その理由が外出時のマスク着用義務があるからだと分かったのは、到着して2〜3日経ってからでした。
 イギリスはマスクをしない代わりにソーシャルディスタンスをきっちり守る人が多かった印象ですが、ドイツは必ずマスクをしてるからか、人との距離が近いように思います。もちろん、ソーシャルディスタンスを守るようあちこちに書かれているんですけどね。そういえば、イギリスのソーシャルディスタンスは2mでしたが、ドイツは1.5mという違いもありますね(場所によるかも?)。

布マスクがダメなドイツ

 これは私の調査不足だったのですが、先述のとおり、ドイツでは外出のさい、布マスクは認められておらず、手術などに使われるサージカルマスクまたはFFFP2マスクの着用が義務付けられていました。イギリスでは、明確にルールがあったのかは分かりませんが、公共交通機関ではなんとなく布マスクは使わない方が良いと思っていたので、そのときはサージカルマスクを使っていました。実際、イギリスを出国する手続きを空港でしたときに、布マスクはダメ、サージカルマスクかFFFP2マスクでないと搭乗できないという説明を受けました。しかし、ドイツでは外出時でも布マスクがダメだとはまったく知りませんでした。イギリスと同様に、近所へ買い物に行くときは布マスクをして出掛けていたのですが、ふと周りを見渡してみると、布マスクをつけている人が誰もいないことに気づきました。不思議に思ってネットで調べてみたら、外出時の布マスク着用が認められなくなった、という今年1月下旬に出たニュース記事がヒットしました。だから布マスク着用者がいないのか!と納得。せっかく作った立体布マスクですが、現在のドイツではお蔵入りせざるを得ないですね。

一家族一人入店のルールがあってないようなドイツ

 我が家から比較的近いとあるスーパーでは、入店できるのは一家族一人までとなっていました(スーパーによって違いがあるかも?)。これはイギリスでもそうだったので、それについてはとくに何とも思わなかったのですが……。スーパーの勝手がわからないため、夫に一人で買い物をしてもらうことにして、私は店外で待っていました。夫を待っている間、家族らしき人たちが各々一台のワゴンを押して出てきては合流して帰って行くのを何組も見ました。夫に聞くと、家族がバラバラに入店して店内で待ち合わせていることが多いようで、でもなかで注意されているのは見たことがないとのこと。イギリスでは別々に入店してなかで合流するなどと考えたこともなかったので、これにはびっくりしました。
 このスーパーでは、店外に置いているワゴンの数が一度に入店できる数としているようで、前述の通りワゴン使用率が高いからか、買い物客が多い時間帯にはワゴンが戻ってくるのを待つ人で行列ができていました。ワゴンを使わずに入店しようとするとひどく怒られます。このやり方は悪くない方法だと思いますが、そもそものルールが守られてないことに疑問があります。

店内の買い物に入店予約が必要なドイツ

 エッセンシャルではないお店では、基本的に入店に事前予約が必要になっています(ゲッティンゲンの場合)。プリンターのカートリッジが必要になったので買いに電化製品店へ行ったら、入店のための予約が必要だと言われ、その場で予約手続きをしてから入店しました。イギリスでは、例えば週に何度かやってくる車屋台のお店で食べ物を買うときに、ロックダウン中は事前に予約注文をしておかなければならないルールだったので、予約なしで行ったら買えないというのはありました。これは理にかなってると思いましたが、入店のために予約をしなければならないって、いったい何の意味があるんでしょうか。入店客数の管理? だったらイギリスのように店外で店員が人数を管理すればいいだけでは……? ドイツに来て、この入店のための予約というのが一番の謎です。
 
 これまで住んでいたイギリスと比べると、ドイツでのコロナ対策の方法が大きく違うため、慣れないせいか、はっきり言ってドイツの方が面倒だと感じています。ゲッティンゲンは一日あたりの感染者数が、10万人に対して100人以下のため、ロックダウンは比較的緩いだろうとは思いますが。緩和が始まっていて収束に向かっているイギリスから来た身としては、その違いにいろいろと戸惑いが大きいです。……慣れるしかありませんけどね。
 
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2件のコメント

  • これ、私もフランスとベルギーで違いがあるようなので、フランスでは公共の場所では布マスクはだめみたいなので、もう縫うのをやめました。引っ越しまでは布を使い倒そうと思います。フランスとドイツの方式が若干にてるような気がします。
    スーパーなど人数制限がある方がいいですよね。カートで入らなくてはならないのがほんと面倒です。コロコロがついた買い物かごを持って行きたい場合、カートにそのコロコロと一緒に持たないとならないので身動きが取れなくなる感じで。あれはディスタンスの意味でカートを使わせてるんですかねぇ。あれもだんだん消毒がいい加減になってますし。子供は靴のまま中に入っていたりするし、買い物後の商品を消毒はずっと続きそうです。。。うんざり。

    ビールをドイツではかなり召し上がってたんですね。久々に会えた嬉しさからもお酒が進んでしまったんでは( ̄∇ ̄) だんなさんの出迎えも泣きそうになるやさしさですね。いやーほんと無事ついてよかったです。

    • マカロンさん、いつもコメントありがとうございます。
      やはりマスクについてのルールは国ごとに違うんですね。フランスも布マスクがダメだとは知りませんでした。大陸ヨーロッパは国と国との移動が容易だからか、こういったルールの足並みを揃えている可能性があるかもしれませんね。
      コロコロの買い物かごを持っていても、カートを持って入らないとダメなんですか!? 衝撃的です……。これも謎ルールの一つですね。イギリスにいたときの近所のスーパーでは、入り口にあるエタノールを使って客が自分たちで消毒をしていました。日本にいる友人にそのことを話したらとても驚かれたんですが、カゴやワゴンの消毒ってお店の人がやるものなんですね。イギリスでは、入店するのに手ぶらでも買い物カゴだけでもokでしたし、カートを必ず使わなければならないというルールはありませんでした。入店の人数制限も、入り口ですべて店員さんがコントロールしていましたし……国が違えば、いろいろと違いますね。

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