ドイツとイギリスでのクリスマスにかんする経験をつらつらと


 11月中旬となり、そろそろ日本へクリスマスカード Weihnachtskarteを送る準備をする時期になったので、先日購入してきました。上の写真のカードは、子どもを持つ友人に送ろうと思って購入したので、可愛らしい絵柄にしてみました。

 10月の最終日曜日に夏時間が終わると、町は本格的にクリスマスの準備が開始され、店頭には種々様々なクリスマスに関連する商品が多く並び始め、町を彩ります。日本でクリスマスといえば12月24、25日のクリスマス・イヴとクリスマスの日のみに焦点があたりがちですが、こちらではイエス・キリストが誕生した12月25日の降誕祭までの4週間を待降節、つまりアドヴェント Adventと呼び、その間にいろんなイベントを行って25日を待ちわび、クリスマスで最高潮を迎え、そして翌年の1月6日、東方三賢者たちの来訪によりクリスマスは終りとなります。ちなみに、今年2021年は11月28日からアドヴェントが始まります。待降節で行われる行事で良く知られているのが、クリスマスマルクト Weihnachtsmarktでしょう。あと、ここ2~3年で日本でもよく聞かれるようになったアドヴェントカレンダーも、さまざまな植物を輪に飾り、4本のろうそくを立てて、アドヴェント期間毎週日曜日に一つずつ火を灯し、クリスマスを待つアドヴェントクランツ Adventskranzの儀式もその一環です。イギリスに越した年に初めて自分で作ったアドヴェントクランツの写真があったのを思い出したので載せてみます。写真の向かって左は作った直後のもので、右は第四主日(クリスマス前の最後の日曜日)を迎えた日に撮ったものです。

 これがドイツに来て知ったクリスマスの習慣だったので、ヨーロッパはどこの国も同じなのかと思っていたのですが、イギリスは全然違いました。アドヴェントにはまだ早いですが、これまで住んだドイツとイギリスのクリスマスのことを、とりとめのなく、思いつくままに書き出してみようと思います(今回の文章は、構成が崩壊していますのであしからず……)。
 

クリスマスマルクト(クリスマスマーケット)

 アドヴェント期間中といえば、クリスマスマルクト Weihnachtsmarktです。ドイツの冬の厳しい寒さと天候の悪さは、クリスマスマルクトがなかったら耐え抜くことができなかったかもしれません。それくらい、真っ暗な中に灯されるクリスマスマルクトのあたたかい光と楽しみは、暗くなりがちな心にいつもやすらぎをもたらしてくれました。それなのに、イギリスのケンブリッジにはなかった……!(正確に言えば、一日だけ開かれるクリスマスマーケットはありました) そもそもクリスマスマルクトは、ドイツが発祥なので、これは仕方ない。しかし、ドイツよりもさらに天候が悪いイギリスの冬を、一体何を楽しみに乗り切ればいいのかと、がっくりきたのは言うまでもありません。しかし、ロンドンのウォータールーでクリスマスマーケットが開かれていることを知った2019年は、普段は3~4か月に1回くらいしか行っていなかったロンドンに、クリスマスマーケットを目当てにひと月で2回も行き、楽しめたときは本当にうれしかったです。アマレット入りのモルドワイン(グリューヴァインを英語ではこう呼びます)を飲み、ドイツの屋台で見る機材(下の写真奥にあるソーセージがたくさん置かれている大きな網)を使って焼いたソーセージを食べたときは、夫と二人、感激しきりでした。このころ、中国や韓国、日本ではコロナの感染が広がり始めていましたが、イギリスにとってはまだ対岸の火事でした。

クリスマスカード

 イギリスでは、なにかあるとカードを送り(贈り)合う習慣が根強いらしく、とくにクリスマス時期はカードと封筒が10セットくらい入ったものが多く販売され、それをたくさん購入して、メッセージを書き、親戚・友人などあちこちに送るようです。日本でいう年賀状のような感じですね。スコットランド人と結婚した友人が大変そうにしていました。
 ドイツでもそういったカードのセット売りはあるのかもしれませんが、少なくとも私は見たことがありません。ただ、10月にもなると多種多様なクリスマスカードがあちこちの店頭に並び始めるので、いろいろと見て周るのが楽しいです。今年は小さなアドヴェントカレンダーがカードになったものを売っているお店を見つけたので、そこでも購入して別の友人へ贈ろうと思っています。アドヴェントカレンダーになっているカードがどんなものなのか、フィンランドに住む友人が送ってくれたムーミンのものがあるので、参考までに。


 

アドヴェントカレンダー

 ドイツではどのお店でも大小さまざま売られているアドヴェントカレンダー(中身はお菓子だけでなく、化粧品やおもちゃなども)が、イギリスではあまり販売されていなかったことには、本当に驚きました。ドイツに住むようになってから、日本に住む子どもを持つ友人に毎年お菓子のアドヴェントカレンダーを送っていたので、イギリスでなかなか見つけられなかったときはちょっと焦りました(結局見つけて送れましたが)。近所のスーパーに1種類くらいお菓子のがあったくらいがせいぜいで、ほかにないのか探し回ったことを思い出します。

アドヴェント期間はチャリティーが盛んになるイギリス

 イギリスのアドヴェント期間は、クリスマス・チャリティーがとても盛んでした。普段からチャリティーに関心の高い国ですが、クリスマス期間はとくにそうで、テレビやラジオでも寄付を募るCMが頻繁に流れていました。
 ケンブリッジのKnittign Groupのみんなが編んだ小さな四角いピースを、編み友でもある友人と二人でつなぎ合わせて、毛布くらいの大きさのブランケットを編み、それをKnitting Groupとして寄付したことがありました。これはイギリスならではの経験だったと思います。友人宅にこもって、二人でせっせと編んだのは楽しい思い出。
 
 在欧8年目(!)なので、もっとほかにも経験したことがあるのですが、ひとまずこんなところでしょうか。
 拙い構成の文章を最後まで読んでくださった方々、ありがとうございました。
 
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