地元のみならず、世界で使われているゲッティンゲンの塩

ゲッティンゲンで作られているLuisenhallの深塩。紙袋入りもありますが、布袋入りというのが何となくステキな感じ!?

 
 前にイギリスやドイツ、フランス、クロアチアの塩について、ブログ記事に書いたことがありました(下記記事)。塩にこだわりがあるわけではないのですが、以前ドイツに住んでいたときは、ヨウ素付きの塩(Jodsalzなど)ばかりが店頭に並んでいたため、海塩を探して購入していた流れで、旅先で塩を見かけたら買うようになったのです。そのため、どこへ行っても、まずスーパーで見てしまうのは塩。


 
 家から少し歩いたところにある鶏肉専門のお肉屋さんや、スーパーのReweに「地元の商品」として塩が売られているのを見かけて、ずっと気になっていたので調べてみると、ゲッティンゲンでは塩が作られていることが分かりました。それが、ゲッティンゲンの町中から西へ行ったGrone地区にあるSaline Luisenhallという会社でした。

 一番上の写真は、「Luisenhaller Tiefensalz ルイーゼンハルの深塩」という商品の一つで、布または紙の袋に入って販売されています。袋に印刷されているfein ファインとは、細かいという意味で、卓上塩入れで使えるくらい細かい粒子のものです。ほかにも粒が少し荒いgrob グロープや、ソルトミル(塩挽き)に入れて使う大粒のものもあります。
 
 ゲッティンゲンは、ドイツ地図を見ると分かるように、ほぼ真ん中あたりに位置しています。海には程遠いため、ここで製塩されているのは岩塩からだろうと勝手に思っていたのですが、実際は岩塩よりも更に深いところに塩水があり、それを汲み上げて使っていると知ってビックリ。しかもその塩水は、塩分濃度がなんと27%もあるそうで、海水が3.1~3.4%であることを考えれば、かなりの塩分を含んでいることが分かります。製法にもこだわりがあり、中世から伝わる伝統的な方法で精製しているのだそうです。

 現在は食卓用の塩のほか、日本でも入浴剤でよく知られているクナイプ社もここの製塩を使っていて、エッセンシャルオイルを加えたバスソルトへと加工し、販売しています。クナイプ社の日本語ウェブサイトにもルイーゼンハルの塩について解説がありました。見かけてなんとはなしに気になっていた塩が、まさかクナイプによって世界中に広まり、使われているとは。


 
 Luisenhallの塩がゲッティンゲン産だということを知って以来、我が家ではずっとこれを使っています。地産地消。
  
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