ヒールフラップの編み方をNetzverstärkungに ~Granite Stitch Socks

 くつ下編みをするようになってまだ三年ほどですが、いろんなパターンを編んでみて、つまさき、かかと、履き口といった各部位ごとに種々の編み方があるのだと知ることができました。でも、まだまだ知らない編み方もたくさんあるので、くつ下編みは楽しくてやめられません。

 いまは“52 Weeks of Socks プロジェクト”がノロノロと進行中ですが、いったんその企画を一時中断し、それとは別にくつ下を編んでいます。それが数日前に記事(下記)にも書いた、夫への誕生日プレゼントとなるくつ下Granite Stitch Socksです。

 本体(脚と足)の模様編みは、カーディガンBreckonで主な編み地になっていたGranite Stitchを利用していますが、それ以外はとくにパターンを見て編んでいるわけではなく、自分用に書き起こした何の変哲もない超シンプルなパターン『履き口から編むくつ下の編み方覚書』を使って編んでいるだけです。

 編み方の選択肢が多いかかとについては、手持ちの本(ドイツ語の本)にある方法を試してみようと思ったのですが、そもそもの前提が違うのと、ドイツ語を解読しながら自分の編み方に寄せていくことが私には難しすぎて、早々に諦めました。でも、そのなかで「これなら真似できる!」と編み始めたのが、ヒールフラップ部分で使われるNetzverstärkung ネッツフェアシュテアクングです。Netzは網、Verstärkungは強化や補強と言った意味のドイツ語です。どんな模様になるのかというと、名前の通り、網の目のような見た目となります。
 以前ネット上で、この模様を使ってヒールフラップを編んでいるくつ下を見たことがあったので、英語でも名前があるはず、と思って探してみたらありました。英語では、Eye of Partridge アイ・オブ・パートリッジと呼ばれているみたいです。Partridgeは鳥のヤマウズラ類のことで、ヤマウズラの画像検索をしてみると、そのつぶらな目がこの模様のようであることが分かりました。……ほかの呼び方はないんでしょうか。

 ヒールフラップに多い一般的な編み方は、表ではすべり目1、表目1をくり返し、裏ではすべり目1、あとはすべて裏目の2段一組のリブ編みだと思います。Netzverstärkungの場合、編み方は下記のようになります(1段の目数が偶数の場合)。

1段目(表): *すべり目1、表目1*、*を最後までくり返し、裏へ返す
2段目(裏): すべり目1、最後まですべて裏目で編み、表へ返す
3段目(表): すべり目2、*表目1、すべり目1*、*を最後の2目までくり返し、表目2、裏へ返す
4段目(裏): すべり目1、最後まですべて裏目で編み、表へ返す
以降、1〜4段をくり返す

 つまり、すべり目を1段目と3段目で1目ずらした4段一組を編んでいくと、Netzverstärkungができあがるということです。難しくないのに、なかなか効果的な編み方だと思います。今回は本体の模様編みと少し模様が被りますが、見た目も良くてけっこう気に入っています。本体がメリヤスだけだったらもっと映えるだろうと思います。またぜひ使いたい編み方です。

 さて、あとは足とつま先だけだ。夫は足が大きいので、ここからが長いのです……がんばろう。
 
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