コールラビの葉っぱ
ヨーロッパに住むようになって知った野菜で、大好きになったのがコールラビでした。以前はあまりにも好きすぎて、我が家の冷蔵庫には必ずコールラビが入っていたくらいです(いまはそれよりも頻度は落ちたものの、高確率でコールラビが冷蔵庫に入っている)。どう使っても美味しく調理できるので、非常に便利なんですよね。最近は煮物に使うことはほとんどなくなりましたが、スライスしてお漬物にしたり、短冊切りにしてお味噌汁に入れたり、千切りにしてサラダにしたり、何かと食卓に上がることが多い野菜です。
ドイツではどこのスーパーでも、マルクトの八百屋さんにも必ず置いてあるコールラビ。たいていは葉っぱが付いた状態で売られています。スーパーの売り場では、葉っぱをもぎって置いていく人もいたり(場所によっては専用のコンテナが用意されていて、うさぎの餌になったりするらしい)、マルクトでは『葉っぱは取る?』と聞かれるので取ってもらったりするのですが、あるとき「この葉っぱだって、もちろん食べられるわけだよねえ……」と、思い切って葉っぱごと買ってみることに。
でも、どう調理すればいいのか分からず困りました(レシピ探してから葉っぱを持って帰ってくればよかったのにね)。すぐに思いついたのは、大根やにんじんの葉っぱのように、細かく刻んでふりかけにすること。さっそく作ってみたのですが、葉っぱも茎も肉厚で非常にしっかりとした硬さのままで、何と言っても青臭くて青臭くて食べられたもんじゃありませんでした。どこかで、一度塩ゆでにすると青臭さが取れると読んだので、塩ゆでにしてから細かく刻んでふりかけを作ってみたら、これが大成功。我が家はおにぎりを作ることが多いので、その具にするためにコールラビは葉付きで買うようになりました。
しかし……。ふりかけばっかりじゃ飽きてきちゃったんですよね。何か良いレシピはないものかと調べてみても、日本だと圧倒的にふりかけにするレシピばかり。じゃあ、ドイツ語で調べてみたら、葉っぱを使って何かを包む(そのあと煮たりもする)ものが多く、その他だとほうれん草代わりにコールラビの葉っぱを使うレシピだったり、茎まで使うものはスープのレシピがほとんど。しかも、スープ以外はどのレシピを見てもあんまり食べたいと思えなくて……。結局ふりかけに戻ってしまいます。
塩ゆでするときは、茎と葉っぱに分けて、沸いたお湯にまず茎を入れて、1分ほど経ったら葉っぱを入れてから3分くらい茹でているでしょうか。それでも結構しっかりとした歯ごたえが残るので、もっと長く茹でたら調理の仕方が広がるかもしれませんね。