悪天候の影響で、二日間のほとんどの長距離列車が運行中止になった話


 昨日、一昨日(2023年12月21日、22日)は、DB(Deutsche Bahn)の、とくに長距離列車ICE(Inter City Express)のダイヤが大幅に乱れました。ほかの地域については分かりませんが、ニーダーザクセン州はひどかったようです。21日は他人事だったのが、22日は完全に巻き込まれてしまいました。しかもいまはクリスマス休暇前ということで、ただでさえ全国的に帰省ラッシュでDBは大混雑中。二日間ともICEの多くが運行キャンセルになっていたので、走っていたICEの大大大混雑っぷりは想像にかたくありません。先日の一時帰国から帰ってきたときにDBのストに巻き込まれたことがあり、あのときは本当にひどい混み方だったので、きっと同じような状況だったはず……。きっと多くの人が巻き込まれていたことと思います。

 いったい何が起こっていたのかというと、理由は悪天候。昨日21日は、ドイツ気象局(Deutscher Wetterdienst)のアプリから届いていた情報だと、ゲッティンゲンのあるニーダーザクセン州を含む広い範囲で強風警報(というより暴風)が出ていました。Zoltan ゾルタンと呼ばれる暴風雨がゲッティンゲン地方に21日に到達し被害が出ていたようで、これのせいで電車の運行中止が相次いだみたいです。ゲッティンゲンでは南部で木が倒れ、住宅と車数台が損壊するほどの暴風だったのだとか。この警報は、最高時速85キロの突風が吹く可能性があると、22日11時まで発令されていました(風速だと23メートルくらいらしいので、台風並の突風)。

 22日は、用があってハノーファーに行く予定でした。前日夜に、この悪天候の影響でICEが軒並み運行中止になっている情報を知ったのですが、私たちが乗るつもりだったICEは11時すぎに予定通りゲッティンゲンを発車することになっていてとくに情報もなかったし、翌朝起きてDBのアプリで運行情報を確認しても運行予定に変化がなかったので問題なさそうに思っていました。しかし、そうは問屋が卸さない。22日の9時半ごろ、帰りに乗る予定だった列車が運行中止になったという情報が出ました。その段階ではまだ行きの列車は運行予定のままだったので、帰りの列車を買い直し、ハノーファーに行くつもりでした。しかし、10時半ごろには行きの列車で運行中止が決定。帰りのチケットを購入したばかりだったので、なんとかハノーファーへ行けないかとほかの列車を調べてみたら、ハノーファーでの用事に間に合う列車はRE(Regional Express)以外なし。ということは、ICEに乗れなかった人たちが全部REに流れてくるわけで、REは大混雑決定ですよ。これで、ハノーファー行きを中止せざるを得ませんでした……。ガッカリすぎー!

 こんな時期にまさかの悪天候が理由で列車運行中止に巻き込まれるとはね……。しかも、Zoltanは去ったものの、天候の不安定さはまだ残っていて、23日の最高気温は11℃だって。クリスマス前にこんなに暖かいなんて、ドイツでもイギリスでも経験したことがありません。本当に変な天候が続きます。
 
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