ガウスが持っていたもの


 近所の公園にある天才数学者ガウスと物理学者ヴェーバーの銅像は、椅子に座ったガウスが何かを説明しているかのような場面を切り取って作られているため、ガウスの手は左右ともに少し動きがあります。しかもちょうど何かを持たせるのにちょうど良いポーズ。だからなのか、ガウスはよくビールの空き瓶を持たされていることがとても多いのです。一度ブログでも紹介したことがありましたが、このとき以外にも、片手だけでなく両手に瓶を持っていることも多かったです。

 ガウスとヴェーバーについては、下記記事で簡単に紹介しています。

 ビール瓶を持たされているガウス。


 
 今回通りかかったときは、やはりビール瓶を持っていて夫と笑っていたのですが、よーく見てみたら瓶にはバラの花が! これはちょっと粋じゃない!? 残念ながらバラはだいぶしおれていましたが、こうしようと思った人のセンスが好きだー。
 

 ガウスがバラを持っている(正確には、バラを挿したビール瓶だけど 笑)のを見て真っ先に思い出したのは、オーストリアの首都ウィーンにある中央墓地 Wiener Zentralfriedhof(リンク先:Wikipedia)のブラームスのお墓です。大昔に一度だけ行ったことがあるのですが、そのときはブラームスの姿を彫刻した墓石の左手に、まるで本人が持っているかのように真っ赤なバラが一輪だけ置かれていたんですよね。学生のころからブラームスが大好きでいろんな本を読み漁っていたときに何度も写真で見たことがあったその絵面が、まさに目の前にあることにとても感激した思い出です。そのとき、ウィーンへ留学していたことのある方が墓石を見ながら『ブラームスはこうやってよく赤いバラを持っているのよ』とおっしゃっていたので、それが普通のことなんだと、さらに感激しました。
 でも、いまネットで調べてみると、赤いバラを持ったブラームスの写真がなかなか見つからない不思議。昔のブラームスの本にはよく載ってたんだけどなあ。
 
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