ロックダウン開始、そしてボンファイヤー・ナイト


 今日11月5日から、イギリスはひと月に渡るロックダウンを開始しました。生活に必要な店舗(スーパーなど)以外は閉まってしまいました。以前3月下旬のロックダウンに比べると、少しは緩和されているとはいえ、それでも『ロックダウン』という言葉に気が重くなります。

 さて、コロナがなかったころ、イギリスでは毎年11月5日はボンファイヤー・ナイト Bonfire Night(またはガイ・フォークス・ナイト Guy Fawkes Night)と呼ばれるイベントがあり、各地で花火が打ち上げられていました。
 このお祭りが行われるようになった発端は、イングランド王のジェームス一世が1604年に、イギリス国教会を優遇する政策の宣言を出したことからでした。これは、カトリックとピューリタンにとって非常に都合の悪いことだったのです。翌1605年に、ガイ・フォークスが責任を負っていたカトリック教徒のグループが、国王だけでなく国会議員たちをも狙った火薬陰謀事件を企てたものの、密告によって事前に阻止され、未遂に終わりました。この事件を前もって防ぎ、命が救われたことを感謝する日として、祝日として定められた、とのことです。1895年までは法的に祝日だったものの、現在はボンファイヤー・ナイトの日とはなっていますが、祝日ではありません。

 私も、移住してきたばかりの年の2018年は打ち上げ会場になっていたMidsummer Commonと呼ばれる公園で、翌年2019年はいま住んでいるアパートの屋上で、この打ち上げ花火を見ました。上の写真は、2018年のときに撮ったものです。冬にコートや手袋、帽子といった防寒着をまとって鑑賞する花火は、夏のような派手さよりも、艶[あで]やかさがあったように思います。
 花火の打ち上げ会場には、移動遊園地や屋台がやってきていて、たくさんの人で賑わっていました。たかだか2年前のことなのに、妙に懐かしさを覚えます。

 今年はコロナの影響もあって、たしか9月ごろには中止と決まっていました。この状況下での中止は、残念ですが仕方がないですね。

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