リメンバランス・デーの赤いポピー


 昨日の記事で、ドイツでは11月11日はカーニヴァルが始まる日だと紹介しましたが、イギリスではリメンバランス・デー Remembrance Dayと呼ばれる、1918年11月11日に第一次世界大戦が終結したことを記念して、国王ジョージ5世が定めた記念日です。こうやってみると、ドイツとイギリスでは、同じ日でも全然違いますね。Wikipediaによると、ドイツでも同日に、同じく式典があるようですが、カーニヴァルが始まるイベントの方が大きいからなのか、私はまったく知りませんでした。
 ↓ 昨日の記事

 さて、そのリメンバランス・デーですが、記念式典が行われるのは今日なのですが、二週間くらい前から、いろんなところでこの日のシンボルでもある赤いポピー(ケシの花)を身につけている人を見かけるようになります。テレビの出演者たち、町行く人々、はては車やトラック、バスに付いていたりもします。日本の赤い羽根共同募金の時期になると、公共放送のアナウンサーたちが赤い羽根を付けてニュース番組などに出演していますが、あれに似ています。

 この時期になると、退役軍人・戦没者福祉団体(The Royal British Legion)がスーパーやデパートの入り口などにテーブルを出し、寄付金を募ります。そこで募金をすると、その代わりに赤いポピーのグッズを貰えるのです。このとき募金した金額によって、貰える赤いポピーグッズが違いますが、多くの人が身につけているのは、赤いポピーのバッジです。

 家からすぐのスーパーの入り口にも、募金テーブルが出ていたのですが、今年は残念ながらコロナの影響でか、このテーブルはなく、スーパーのなかでいくつかのグッズが売られていました。私も二つポピーグッズを持っています(上の写真)。左がトローリー・トークン Trolley Token(コインを入れてトローリーを使えるコインの代替品)で2018年に、右がリフレクターで2019年に、それぞれ募金をして貰いました。

 下の写真は、2018年にテレビでサッカーを見たときに、選手や審判のユニフォーム中央に赤いポピーがあしらわれていたので、思わず写真を撮ったものです。ちなみに、このサッカー選手は、サッカーチームのリヴァプールFC、エジプト代表でともにエースであるモハメド・サラー Mohamed Salah選手です。写真には撮っていませんが、この日はピッチの四隅にあるコーナーフラッグにも赤いポピーがあしらってありました。

 渡英して初めて接した赤いポピーが、サッカーでもこんなふうにあしらわれていることを知って、衝撃を受けた出来事でした。
 
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