スティーキング準備その1 ~Learn-to-Love-Steeks Blanket


 いよいよブランケットの、スティーキング(編地を縦に切る方法)への準備を始める段階になりました。

 このLearn-to-Love-Steeks Blanketは、スティーキングのやり方が少々特殊です。よく見るような、ただ編地を切るだけではなく、その端処理に特徴があります。
 まず本体を編んでいるときに編地の裏側に畝を作っておいて、別糸を使ってその畝から目を拾い、スティーキングして切った端をくるむための編地を作ります。ここまで出来たら本体をスティーキングし、別糸で編んだ編地で端をくるんで伏せ止めをして完成、という流れです。
 ↓ 同じ手順でサンプルを作っています。

 私が知っている限りでは、このブランケットのようなやり方をしているスティーキングを見たことがありません。おそらく、このブランケットのパターンを発表しているPurl Soho(もしくはこのパターンのデザイナーさん)独自のやり方なのだと思います。

 さて、ではスティーキング準備に入ります。
 下記のものを用意しました。

◎ブランケット本体
◎4 plyの毛糸
◎3,5mmの付け替えができる編み針
◎100cmの輪針用ケーブル2本

 4 plyは、ブランケット本体のメインカラーに合わせたえんじ色です。ただ、本体を編んだ毛糸とは別メーカーのものなので、色味が少し違います。以前このブランケットのサンプルを作ったときには、みどり色に合わせた毛糸を選びましたが、こちらはかなり色が違っていたので、それに比べれば、えんじはかなり色が近いと思います。
 ↓ 完成したサンプルについての記事はこちら


 畝を利用して、目を拾います。このとき、畝と畝の内側に拾い目ができるようにすることが重要な点です。畝を右側にして目を拾っていきます(下写真)。

 片側のすべての目を拾い終わりました。数えてみたら全部で328目。多い。
 ここで小さな問題が。
 まず、ケーブルが短すぎました。そのため、ケーブルにひだがたくさんできてしまい、めちゃくちゃ編みにくいことに。ケーブルのパッケージには100cmとありますが、ご存知の通り、これは針を付けた状態での長さのため、ケーブル自体の長さは100cmもありません。ケーブル同士を繋げられるジョイントは1本しかなかったので、今回は使用しませんでした。買っておけば良かった……。
 また、針の細さに対して編地が重いため、針を折らないように編み方を工夫しなければなりませんでした。これが地味にしんどかったです。


 小さな問題がいくつがありましたが、それをなんとかクリアして、端をくるむための編地が両方ともできました。この編地は、ケーブルの両端をエンドキャップなどで止めて、目をケーブルに休ませておきます。本体スティーキングのあとに、切り端をくるむときに、この休ませている目を使って伏せ止めをしていきます。
 

 続きます。

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