編み込み模様図を読み解く ~Riddari


 昨年から編んでいるセーターRiddariもいよいよ大詰め。編み込み模様がもう少しで終わるところです。

 以前、パターンにある編み込み模様図がなんだかおかしい気がする、と書きましたが、年をまたいでも一体どういうことだろうとずっと疑問でした。

 しかし、編み進めていくうちに、Riddariの編み込み模様図をどう読めばいいのか、ようやく分かりました。図版が間違っているわけではないのですが、とても読みづらいものだとは思います。私は初見でなかなか理解できませんでした。

 では順を追って見てみたいと思います。
 下に挙げる図3~5は、編み込み模様図を参考に私が作ったもので、あくまでも説明用の図です。パターンにある模様図そのものではありません。

減らし目の位置がおかしい?

 Riddariのパターンに載っている編み込み模様図は、減らし目がある場合、必ず模様の右側に書かれています。最初の違和感は、減らし目のところで目が減っていない段があることでした。下に例をあげます。

 下から2段目の右(模様の始め)に減らし目の箇所があります(図3)。ここで、8目一模様から、7目一模様になりました。しかし、下から5段目でも、先ほど減らし目をしたはずの同じ列で減らし目をするように書かれています。

図3

辻褄は合っていたけど、やっぱり減らし目の位置が違う気が

 ところが、図4で指摘したように、模様の左側で目が減っているため、6目一模様になっているので、一応辻褄は合っています。でも、5段目の右側(模様の最初)にあるのは違和感を覚えます。この図のように編むのなら、模様の最後と最初の目で減らし目をすることになります。
 そこで問題となるのは、段始まりの最初の目では減らし目ができないことです。前段の終わりと次段の始まりで2目一度をするのでしょうか。それはちょっと違うような気がします。

図4

こう書いてあったら、何の違和感もない

 結局、個人的に、図5のように書かれていたら、何の違和感もなく、図を読むことができます。ただし、これだとパターン製作者の意図と違う可能性があるので、これが正しいわけではないと思います。

図5

慣習の違いか? 図の書き方は一つだけではないのかもしれない

 この図の問題は、実はここだけではありません。減らし目をするのは模様の最初ではなく最後では?と思う箇所もありました。先述のような辻褄は合っていたので、決して間違ってはいません。もしかしたら、図の記述にかんする慣習の違いなんでしょうか。

 模様図の読み方がなんとか分かったものの、少々もやもやしてしまったので、模様図を自分で分かりやすいように修正しつつ書き出しました(残念ながらここには出せませんが、図5のような感じのものです)。これでようやく図が明快になり納得。自分で書いた図も印刷し、参考図としてパターンと一緒にファイルしておくことにしました。

 もうすぐ編み込み模様が終わります。
 
 
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