同時編み Two At Same Timeをするための作り目 その2
前回書いた同時編みをするための作り目のやり方は、輪にするさいに何か特別なことをしない場合のものでした。
しかし、私は輪にするときに、最初の目に最後の目(余分に作った1目)をかぶせて、最初と最後の目の間に隔たりがないようにしたかったため、上記のやり方ではそれができないことに気づきました。
そして、これらを解決するやり方を自分なり見つけることができましたので、備忘録として記しておきます。もしかすると、ほかにもっと違ったうまいやり方があるかもしれません。もし違うやり方を見つけたときには、またそのことをブログに書こうと思います。
輪針と毛糸玉を用意します。
見た目に分かりやすいように、輪針は赤の針(写真にある上の暖色の針を便宜上そう呼びます)と緑の針とで色違いにしてみました。
同時編み Two At Same Timeの作り目の方法 その2
1. 赤の針で、パターンが指定する数(Aibhilínは60目)と、余分に1目(合計61目)を作ります。
2. 1.で作った目を緑の針に30目、赤の針に31目とに分け、マジックループにします。
3. 赤の針にかかっている最後の目(余分な1目)を緑の針にかけます。
4. これを作り目最初の目(緑の針の先端から2目め)にかぶせて、かけた目を落とします。これでまず同時編みの作り目片方が出来上がりました。
5. 次に、赤の針で、パターンが指定する作り目の数の半分(この場合30目)を作ります。
6. 5.で作った目の最後から順番に、赤の針から拾って緑の針に移します。このとき、作り目の最後(糸が垂れている方)は、4.でできた作り目に向いています。
7. 再び赤の針で、パターンが指定する作り目の数、残り半分と余分の1目(計31目)を作り目します。このとき、赤の針にかける最初の目は少しキツめに引っ張ると、隔たりができなくなると思います。
8. あとは3.と4.と同じことをすると、同時編みの作り目が二つできあがります。
前回のに比べると、作り目を片方の針からもう片方の針へ移す、という工程が増えている分少々複雑ですが、これで輪にしたときに最初と最後の作り目の間に大きな隔たりがなくなり、すっきりとします。
つま先から編む靴下を同時編みにするときは、またちょっと違ったところを気をつけなければならないのですが、そっちはいずれまた。まずは自分用のAibhilínを完成させたいと思います。