同時編み Two At Same Timeをするための作り目 ~またまたAibhilín


 昨年2020年に、日本へ完全帰国してしまう友人とオーストラリアへ引越してしまう友人それぞれに、イザベル・クレマー Isabell Kraemerさんの無料パターンAibhilín(アームウォーマー)を編んだことがありました。あれっ、記事が同じタイトルだった……。

 編んでいたときに、これは自分にも欲しい!と思っていたので、やっと自分へ編むことにしました。

 前回の靴下Toe-Up Socks with Afterthought Heelで、片方ずつを時期を空けて編んでしまったがため、それぞれの出来上がりがバラバラになってしまいました。それならば、今回は一本の輪針で使う手法のマジックループ Magic Loopを利用した、同時編み Two At Same Timeで編んでいこうと思い立ちました(上記の二つのAibhilínは時間を空けずに片方ずつ仕上げています)。
 この同時編みは、靴下を編むときや、あとから付けるタイプの袖を編むときなどでよく使われる手法で、私も今回が初めての挑戦ではありません。しかし、同時編みの作り目のやり方が少々特殊なため、自分でもあとから見返せるように、その方法をこのブロクに書いておこうと思います。

 まず、毛糸を2玉用意します。……しかし、私は1玉しか用意できませんでしたので、巻き終わりの外側にある糸と、巻きの中央から引っ張り出した糸とを使うことにしました。1玉しかないので仕方ない。
 そして輪針を1本。靴下を編むくらいなら少なくとも長さが80cmは必要で、100cmや120cmもあればやりやすいと思います。同じサイズの輪針を2本用意できるなら、40cmや60cmくらいでも大丈夫だと思います(私はやったことがありませんが)。もちろんどちらも、同時編みで何を編むかにもよります。
 以下は80cmの輪針1本で同時編みをしています。

同時編み Two At Same Timeの作り目の方法

 この同時編みの作り目は、2本の針のうちいつも同じ針で作り目をします。写真では、針が上下入れ替わっていたりしたので、作り目をした針をA(赤字)、もう片方の針をB(青字)としておきました。

1. まずは片方の糸(写真では外側の糸)で、パターンで指定された作り目の数(Aibhilínは60目)の半分である30目を針Aで作ります。

2. 1.で作った目をそのまま輪針のケーブルへずらし、もう片方の糸(写真では中央から引き出した糸)で、パターンで指定されている60目を針Aで作ります。

3. 1.で作った目を、針Bまで動かしたあと、2.で作った目を輪針のケーブルへそのままずらし、これを半分の30目ずつに分け、ケーブルを引き出します(マジックループ)。

4. 3.で針Bに移した30目の残り30目を、針Aで作ります。このとき、針Bと針Aの間の糸が離れてしまいがちなので、少しキツめに引っ張っておくといいと思います。

5. これで同時編みの準備である作り目ができました。

 
 そんなに難しいやり方ではなかったと思います。
 しかし、私はここで気づいたことがありました。
 私は輪編みをするさい、作り目の最初と最後に変な隔たりができないよう、工夫をしています。下記の記事でも、そのことについて書いています。

 最近は、この記事で触れた下記の方法で、輪にしています。

◎作り目を指定の数より1目多くし、作り目最初の目を右針にかけ、作り目最後の目をこれにかぶせ、目を落とす方法
引用元:作り目を輪にするとき ~Aibhilín(Knit up!、2020年11月23日)

 そのやり方は、下記の動画で紹介されています(7:25~ Way #3 ※下記動画をクリックすると、この紹介部分から始まります)。

 今回も同じことをしようと思ったのですが……片方はできるけど、もう片方は目をかぶせることができないのです。これは困った。
 いろいろと考えた結果、違う方法で作り目をすることで、これを解決することができました。それは次の記事にしたいと思います。

 
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