SSK問題は、思っていたよりもかなり根深いらしい


 増し目や減らし目は、まっすぐなものを編むのではないならば、編み物をする上で欠かせない基礎的な技術です。やり方自体はそんなに難しくありませんが、見た目となるとまたそれは別問題。

 先日から気にしているSSK(Slip slip knit、右上2目一度)についての問題ですが、今回はそのことについて書いてみようと思います。

 
 前回SSKについて投稿したさいに、どうやら力のかかる方向が悪さをしているのではないかと考えるに至りました。

 SSKの場合、目を二つとも右に滑らせたあと、左針を滑らせた目に入れて編みます。このとき、2目のうち、左の目に右の目が覆いかぶさっていることもあって、目には左側へ引っ張られる力が働いています。しかし、表目は、右針で目を編んでいくため、どちらかというと右側へ引っ張られる力が強いのでしょう。おそらく、これらが目のガタガタを引き起こす原因だろうと考えました。
 下の写真は、先日編んだ靴下のつま先での減らし目なのですが、SSKを編んだ段と表目の段とでは、あきらかに力がかかっている方向が逆になっています。左に引っ張られているのがSSKの段で、右に引っ張られているのが表目の段です。……今回の話題にピッタリなサンプルを、意識せずに編み出してしまった自分を恥じています……。

 上の写真右側の線は、K2tog(Knit 2 together、左上2目一度)をした結果です。K2togで目がガタガタにならないのは、K2togと表目、どちらも右側へ引っ張られる力が強いからなのだと思います。

 そして今回、このSSK問題を検証するため、ネットでいろいろと調べてみました。……編み物の世界で、SSKはかなり根深い問題のようです。

 私が認識したSSKの問題は、表目の段とで力のかかる方向の違いが原因で、目がガタガタすることでした。しかし、人によっては『SSKをすると、上にくる目が緩くなってしまう』という点を気にしたり、『SSKの手前が緩くなる』問題(Redditより)が指摘されていました。ちょっと調べるだけでこんなに簡単にいろいろと見つかるのですから、SSK周りで起こる問題は、自分も含め、編み手にとって切実に解決したい点なのだろうと思います。
 ちなみに、こういったSSKの問題については、先のリンクのほかにも、KnittingHelp.comで質問がたくさん出ています。参考までに。
 
 次は、自分で試してみた結果について書こうと思います。

 続きます。

 
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