ドイツ語で書かれたくつ下編みの本 Socken stricken


 英語で書かれたパターンに慣れたので、ドイツ語のパターンに挑戦しようと思い、どの本を買おうか迷っていましたが、先日、とうとう購入しました。それがくつ下編みの本 “Socken stricken” (TOPP, 2015)です。

現在52 Weeks of Socksプロジェクトに挑戦中で、これからくつ下ばかりを編むというのに、ドイツ語の本でもまたくつ下か、と自分にツッコミを入れたくなりましたが、この本を購入するに至ったのには理由があります。それが次の5点です。

1. 初心者向けに書かれている
2. ページ数が少ない(本文64ページ)
3. オンラインで解説ビデオが用意されている
4. つま先やかかとの手法が2種類ずつ解説されている
5. 基礎的なくつ下編みのほかに、14種類のくつ下のパターンが載っている

 ひとつひとつ、解説してみようと思います。

1. 初心者向けに書かれている

 この本は、完全に初心者へ向けて書かれたものです。作り目のやり方や基本的な編み方(表目、裏目、ガーター編み)の解説、くつ下の各部位の名称が書かれています。これ、重要です。パターンでよく使われるドイツ語での略語を多少は知っているものの、編み方などをどうドイツ語で言うのかがまったく分からなかったので(これは英語のときもそうだった)、まずはそこから勉強することができるだろうと思いました。

2. ページ数が少ない(本文64ページ)

 編み物全般のことを解説した辞書のように分厚い本を店頭で手にしたときは、全部を読める気がまったくせず、そのため、簡易に説明されているページ数が少ないものを探していました。この本はくつ下編みに特化したものではありますが、まずは気軽に編める小モノ、しかもいまハマっているくつ下編みといのが自分にはぴったりだし、基本的な解説部分は64ページ中半分くらいなので、これなら読めそうだと感じました。

3. オンラインで解説ビデオが用意されている

 基礎的なことはすでに知っているため、編み方がまったく分からないことはありません。ただ、ドイツ語で読んでその動きなどが明快に分かるかどうかは、また別の話です。もし読んでいてよく分からないことがあっても、出版社TOPPが用意しているオンラインビデオでどうやっているのかを実際に見ることができるようになっています。さすが初心者向けの本。実は、本文では写真を多く使って解説しているにもかかわらず、その写真が何をしているところなのかは、テキストを読まないとよく分からないんですよね(読めばいい)。しかし、ビデオがあるなら問題ありません。

4. つま先やかかとの手法が2種類ずつ解説されている

 かかとはKäppchenferse(ヒールフラップ)とBumerangferse(ショートロウを使ったかかと)の解説が載っています。また、この本はすべて履き口から編むCuff-Downのくつ下で構成されているため、つま先のとじ方でBandspitze(両端で減らし目をしていく一般的な方法。初心者には難しいメリヤスはぎをしないですむよう、かなり尖った仕上がりになる)とSternspitze(英語でもStar-Toeと呼ばれている)があります。Star-Toe以外は、何度も編んだことがある手法ばかりなので、知っている手法を少しでも多くドイツ語で読めるのがいいな、と思いました。

5. 基礎的なことのほかに、14種類のくつ下のパターンが載っている

 本の半分はくつ下編みに必要な基礎的なことが書かれていて、残りの半分はそれを応用した、模様のあるくつ下のパターンが14種類も載っています。これ、薄い本の割に結構多いパターン数じゃないでしょうか。いつの時代でも好んで編まれるようなシンプルなデザインばかりで、どれも一度は編んでみたいと思わせるものでした。
 
 以上、こういった理由から、初めてのドイツ語編み物本は、このくつ下編みの本“Socken stricken”となりました。これを実際にじっくりと読み始めるのは……もう少し先になりそうですが、これ一冊を辞書なしで読めるようになったら、ドイツ語で書かれたほかのパターンにも挑戦できるようになるかな、と期待しています。がんばるぞー。
 
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