暗いなかでの編み物 ~Poet
いまの時期のドイツは、日の入りが16時20分ごろなので、15時半を過ぎるとだんだん暗くなってきます。ドイツは家のなかの照明をあまり明るくしない傾向があり(もちろんご家庭にもよりますが)、いま借りている家もそうです。こうなると困るのが、編み物です。日中は、多少の曇りでもそこそこ明るいため、部屋の明かりと合わせて編み物をするのに困ることはあまりありません。しかし、日が沈みはじめる時間になると、部屋の照明だけでは明るさが足りず、とくに目の細かいものや暗めの色の糸で編んでいるときは、編み目が見えづらくなります(きっと歳のせいもある)。無理に編もうと思えばできるのですが、自分の目のことを考えると、薄暗いところでの編み物は避けたい。
幸運にも、この家には備え付けのデスクライトがあったので、これを使って暗くなって以降編み物をするようになったら、ずいぶんとはかどるようになりました。これなら、目が細かくても暗い色の糸でもらくらくと編めるので、重宝しています。
話しはちょっと逸れますが、尖端にLEDライトが付いた編み針がある、というのを本で読んだことがあります(たしか、林ことみさんのエッセイだったと思います)。現物を見たことはないのですが、これなら真っ暗な中でも編み物はできるようです。その本に、ある方がこのライト付き編み針で暗い中編み物をしていたら、「そこまでして編み物がしたいのか!」と旦那さんに呆れられたというエピソードが紹介されていて、ちょっと笑ってしまいました。
上の写真はセーターのPoetを編んでいるときにテーブルの上に広げている道具を撮ったもので、左下に見えるのはデスクライトの傘です。同時進行のプロジェクトがいくつかあるので、Poetの進み具合が遅くなっていますが、さすがにそろそろ完成を急ごうと思っています。しばらく集中してPoetを編み、せめて身ごろだけでも編み上げてしまおう。