糸の色変えについて ~Ilaria Shirt(1目ゴム編み版)
先日から編み始めたIlaria Shirtの1目ゴム編み版ですが、パターン通りに編んで完成したものと同じく、ボーダー柄で編むと決めていました。今回は、色変えについてちょっと書いてみようと思います。
ドイツの毛糸メーカーLana Grossaが販売しているパターン単品ブックレットBeloved Knitsシリーズから、Ilaria Shirtという夏用セーターの一部をちょっとだけ改変(首周り・裾・袖口のイギリスゴム編みを1目ゴム編みに変更)して編んでいます。
以前編んだ改変なしのIlaria Shirtの完成品は↓こちら。
ブックレットについてのレヴューは↓こちら。
購入したのは紙版でしたが、デジタル版も販売されています。
区別をするために、以下、パターン通りの方を「ブリオッシュ」、1目ゴム編みの方を「ゴム編み」と呼ぶことにします。
輪で編んでいて、編み地に横縞(ボーダー線)を入れるとき、そのまま何もしなければ色を変えたところに段差(英語でjog)ができてしまいます。なぜなら、輪編みというのは螺旋状に編んでいるからです。この段差をなくすために、これまでいろんな方法を試してきました。なかでも多用していたのは、Lyon Sweaterを編んだときのやり方で、「ブリオッシュ」ではこれに似た、もう少し手順が少ない方法で編みました。
◎Lyon Sweaterを編んだときに使った、段差ができない方法についての記事
◎Ilaria Shirt「ブリオッシュ」を編んだときに使った、段差ができない方法についての記事
上の二つの方法は、どちらも段の最後の目を使って段差ができないようにしています。自分にとってはこれが最善の方法だと思っていたため、だからこそ「ブリオッシュ」を編んだときはその方法を使いました。しかし、そこにちょっとだけやっかいな問題がありました。それは、段最後の目のあと増し目をする必要があったことです。Ilaria Shirtは1段を四つに分け、後ろ身ごろ→左袖→前身ごろ→右袖という順に編んでいきます。袖での増し目は、袖部分の最初と最後で行うため、その結果、1段の最後の目が増し目となる段が出てくることになります。色変えを最後の目でするということは、この増し目部分で色が変わることがあるということです。これが結構大変で、上の二つ目の方法について書いた記事では、一応まあまあうまくできた写真を上げていますが、なかなか苦労したのでした。
こんなことがあったので、今回「ゴム編み」を編むときは、段最後で行われる増し目に影響がない別の方法を試そうと考えていました。いろいろ探してみて、Marynaさんの10 rows a dayのYouTubeチャンネルにあったPerfectly Jogless Stripesが、段の最初の目から色変えをしていく方法だったので、挑戦してみることに。
◎Perfectly Jogless Stripes – 10rowsaday(リンク先:YouTube)
この方法は、色変えの位置が移動していきます。実は以前、色変え位置が移動していく方法を試したことがあったのですが、あんまり満足できる出来にならなかったんですよね(ただ、コットン糸で編んだこのセーターはめっちゃ着てるけど)。そのため、Marynaさんのこの位置が移動していくやり方に、最初は抵抗がありました。
ただ、いくつかの方法と比べてみても、Marynaさんのやり方が一番良さそうだったんですよね。なので、かなり迷いましたが、思い切ってやってみることにしました。ボーダー柄でOn the Beachを編んだときと比べたら、いまは技術的にだいぶ進歩しているハズなので(そう願いたい……)、今回はもう少しうまくやれるかもしれない、というちょっとした希望もあったりして。いまのところはうまく行っていると思います。裏側が見せられるようなものになるかは分かりませんが……。さてさて、どうなるかなー。
現在ドイツで開催中のEURO2024ですが、昨日ベスト4を決める戦いでスペインと当たったドイツは、惜しくも2-1で負けてしまいました。試合が終了するギリギリにドイツが追いつき延長戦に入り、同点のまま延長戦も終わろうとしたときにスペインに追加点が入り、そのまま試合終了。追加点が入ったときは本当にガックリきてしまいました……。ただ、グループステージで各国の試合をみた感じでは、一番強そうだと思ったのがスペインだったため、ある意味想定どおりではあります。でもめちゃくちゃ惜しかった。そしてよく頑張った。ドイツ代表はこれからいろいろと変化がありそうですが、今後に期待。