ポケットの付け方


 編もうと決めて編み始めたロングカーディガンですが、編み始めた当初は、サンプルに付いているポケットを編むつもりはまったくありませんでした。

 しかし、全体のバランスを考えると、ポケットがあるのもいいかも、と思い始め結局ポケットを付けることにしました。

 そして、ポケットを付けることにした投稿でも触れましたが、このロングカーディガンで採用されているポケットの付け方は、ポケットを付けたい場所を別糸で編んでおき、あとで別糸をほどいてポケットを編み足すAfterthoughtというやり方です。以前くつ下のかかとでAfterthought Heelというのを編みましたが、それと同じです。

 では、さっそく付けていこうと思います。

あとから編み足すポケットの付け方

1. ポケットをあとから編み足すために別糸で編んだところをほどき、上下で目を拾います(このパターンでは別糸で編んだ目数は25。拾った目数は上が25目、下が26目になります)。


 
2. 上の25目からポケットを編んでいきます。必要な段数(ここでは36段)を平編みをします。段が数えやすいように、目を拾った段にマーカーを付けておくと良いと思います。最後は緩めに伏せ止めをします。


 
3. 2.で編んだものを、穴から編地の裏側へ入れます。

 裏側にポケット本体がきました。


 
4. 表側に戻り、針にまだかかっている26目を2目ゴム編みにします(ここでは10段)。このとき、両端で1目ずつ増し目をしています。
※2021年11月26日追記:このときに両端で行った増し目は、編み始めが引き結び(英語で言うSlip Knotのことで、作り目をするときに最初に作る輪結びのことです)で、最後は巻き増し目です。引き結びを右針に1目かけてから26目を編み始め、これが終わったら巻き増し目を1目して、28目としました。


 
 ここまでで、ポケットを付ける下準備ができました。
 
5. 2.で編んだポケット本体となる編地は裏側で巻きかがりに、4.で編んだポケット口は表側ですくいとじにします。巻きかがりもすくいとじも、縫い付ける列を決めたらいくつかのマーカーで印を付けておくと、列を見失わずにすみます。


 
6. 糸端を処理して完成。
 巻きかがりをしたポケットの裏側。

 表側で編んだゴム編みの左右の端は、すくいとじで縫い付けています。


 
 セーターやカーディガンのデザインにもよるので一概には言えませんが、ポケットの付け方はいくつか方法があるものの、個人的に見た目が気に入ったのはこの別糸で編むAfterthoughtのやり方です。本格的?なポケットという感じがして、自分で編んだカーディガンも立派に見える不思議。
 さて、もう片方も編んでしまおう。
 
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6件のコメント

  • yukaさん、こんなに写真がいっぱいあるのに理解するのに難しい私の頭。。。(*´∀`)
    でもこうやってポケットがつくとさらに使い勝手もあがりますね。編み始めの記事を読み返してみたんですが、ボタンはつかないんですね。家で羽織るカーディガンということでしたが、外でも十分着られそうな出来上がりだと思いますよー。
    私も自分用の大物あむのは二回目でどっちもカーディガンです。着やすいですよね。セーターでもいいんですけど、なぜか惹かれるカーディガン。

    ご紹介されてた大辞典、私も気になってました。アマゾンの感想みると辛辣なことを書いてる人もいましたが、これだけのぶ厚さだと読み応え、眺め応えありそうですよね。実はこのトップダウンの本も気になってます。ネットでパターンかえますけどやっぱり本はいいなぁ、繰り返し言いますけど。

    • マカロンさん、いつもコメントありがとうございます。
      解説がうまくできずすみません。やっぱりこういうのは動画の方が分かりやすいですよね……。精進します。
      太い糸で編んだセーターやカーディガンって、ほかの方が着てる分には、いつも素敵だな〜と思うのですが、自分が着るには勇気がいるんですよね。だから家用にしようと思った次第です。それに今の部屋はちょっと寒いため、ちょうどいいかなと思っています。
      カーディガンって脱ぎ着がしやすいからか、持っている市販品でもカーディガンばかり持っています。手編みも合わせると、手持ちの服はカーディガンだらけ。
      トップダウンの本は、私の場合、英語パターンを覚えるのに役に立ちました。大元のセーターの編み方を基礎にしてデザインされたほかのセーターやカーディガンも素敵なので、一度手に取ってみると良いかもしれません。

  • なんだかシンパシーです☆ 私も買うのもカーディガンが多いんです。冬もセーターより重ね着のカーディガン。
    一番先に編んだカーディガン、極太だったので外に着ていくことはないですね、yukaさんのそこまで太い毛糸という感じがしてなかったので(おそらく模様編みが少ないからかも。私のはがっつり全面に表目裏目で模様が入ってるんです)。まだまだ肌寒いしヨーロッパは秋も早くくるのでご自宅でじゃんじゃん活用してくださいね、着画もどうぞ忘れてくだされ。。。。スミマセン
    ちなみに私があんだカーディガンはmichiyoさんのなんですけど、ほかの方のブログで作品がよくわかるのがあるので、そちらを添付します。http://kaushika.jugem.jp/?eid=2737
    これをマスタード色であみました。
    今の薄手のカーディガンはカーキ。茶系が苦手なのに茶系にあう?と思われるような色の毛糸を選びがちです。服だと黒グレー紺ばっかりなのになぁ。毛糸で選びがちな色ってありますか?

    • マカロンさん、私がいま編んでいるひざ丈ロングカーディガンはAran(日本で言う並太くらい)です。外出着として使えるほど良い出来にはならないと思っているので、まあ部屋着がちょうど良いだろうと……。
      michiyoさんのカーディガン、リンクありがとうございました。拝見しましたが、ガッツリと全体に模様編みが入っていてとてもステキですね! マスタード色やカーキなら、お手持ちの洋服にも合わせやすそうじゃないですか。どちらも良い色ですよね。
      服も含め、私が選びがちな色は、茶系または寒色系ですね。小モノを編むときは何も考えずに寒色系を選びがちですが、セーターやカーディガンといった大モノを編むときは、それに合う色を選ぶように心がけています。

  • 失礼しました、並太だったんですね。というかやっぱり外で着られそうって思ったのは私のより糸がだいぶ細そうだなというところからでした。
    michiyoさんのこの状態でロングにしてコートというのも同じ本に載ってました。この長さで十分重たいのでさすがにやろうと思いませんでしたが、軽い糸じゃないとアウターは難しいですね。
    次回着るものを編むときは寒色系にしようと思います。その方がガンガン着れそうで。もっと色選び考えればよかったです。毛糸選ぶときテンションあがってるから(!)ついつい普段服で選ばない色を選んでしまうのかも。

    • マカロンさん、コメントありがとうございます。
      おっしゃるように、丈が長いものは軽い糸の方がいいですよね。私が今使っている糸はアクリル80%、ウール20%なので、この長さでも何とかなりそうですが、ウール100%だと重たくて着るにはちょっとしんどいかもしれませんね。
      色選びでハイになるお気持ち、よーく分かります! 私も洋服では選ばないような色を購入してしまうことがあります。ド派手なピンクとか……。たとえそんな色でも買って後悔することはないのですが、何を編めばいいのかまったく思い浮かばずにしまい込まれてしまうことが多いので気をつけているんですが、これがなかなか難しい。

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