前立てを編むのに必要な、もろもろの計算 〜Yöllä

左前身ごろの前立てのねじりゴム編みが編み終わりました

 
 くつ下Casual Laceにかかりっぱなしになっていたのでしばらくここ十日ほど編んでいなかったカーディガンのYölläでしたが、Casual Laceが編み終わったのでやっとYölläを再開しました。Yölläは、身ごろが編み終わり、襟ぐりを編み終え、次は身ごろの前立てを編み始めようかという段で一時停止していました。
 
 いきなり前立てに取り掛かることはできませんでした。なぜなら、パターン指定よりも少し長めに身ごろを編んでいたため、パターンに書かれている拾い目の数と合わなかったためです。そこで、前立てを編み始める前に、まずは次の4つをやることにしました。

1. 前身ごろの襟から裾までの段数を数える
2. ねじりゴム編みのゲージ(目数)と前立て(襟から裾まで)の長さを測る
3. 前立てで拾う目数決め
4. どの割合で目を拾っていくかの計算

 また、パターンには、前立てでは16段ごとにボタンホールを作るので、もし指定よりも身ごろが長く拾い目が多くなる場合は、指定の拾い目の数に16の倍数の目数を足すこと、とも書かれています。

 これらを前提に1.~4.をやってみたら、以下のような結果となりました。

1. 174段(襟7段+身ごろ150段+裾17段)
2. ゲージは26目、前立ての長さは54cm(襟2.5 cm+身ごろ46.5 cm+裾5 cm)
3. ゲージ26目・5.4=140.4(四捨五入で140)目、パターン指定の拾い目数に16の倍数を足して、140目に一番近い147目を拾い目数と算出。ただし、両端で巻き目を作るため(後述)2目分を引いて、身ごろから拾う目数は145目と決定
4. 巻き目分を除いた145目で計算した結果、前立ての合計段数174段から145目を拾うのに、5段ごとに1段とばしを25回、4段ごとに1段とばしを5回すると決定

 ここまでの作業を書き出してみると、スムーズにやっているように見えるかもしれませんが、今回もゲージ取り直しや計算のやり直しを三回くらいしてやっとこの数字を割り出しています。まだまだ熟練度が足りないため、一度だけでパッとできませんの……。

 3.の結果に書いた前立てで「両端で巻き目を作る」理由は、ゴム編みの伸縮性で端がゴム編み側に引っ張られ丸まってしまうためです。そのため、前立てや襟では、両端で巻き目を作っておくと、端が丸まらないのだと、大昔に買った本『ヴォーグ基礎シリーズ あみものホットライン ~困ったときにズバリお答えします』(日本ヴォーグ社、1991)に書いてあるので、それに倣いました。ちなみに、以前編んだカーディガンBreckonでも、前立てのあとに編んだ襟でこの方法を取っています。


 
 さて、これらを導き出せたら、あとは目を拾い編むだけです。今回はメリヤスの編地だったので、拾うのはそんなに大変じゃありませんでした。左身ごろにつける前立てはボタンを縫い付ける側なので、ただねじりゴム編みをするだけ。そして最後は、裾と同じように、ねじりゴム編み止めをしました。以前やり方を記事にしています。


 
 次はボタンホールがある右前身ごろの前立てです。もろもろの数字は出てるし、一度左身ごろをやってるし、大きな問題もなく順調に進むといいのですが。
 
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