ブラームスを追い求めて その1


 先日『ゲッティンゲンの七教授 Göttinger Siebenの記念碑』の記事にも書きましたが、ゲッティンゲンは後世に名の知られている人たちが生まれたり、大学で勉強していたり、住んでいたりしていた場所でもあります。とくに、私にとって重要な人物は、作曲家のヨハネス・ブラームス Johannes Brahms(1833~1897)です。

 ブラームスはハンブルクに生まれ、若いころはドイツを転々としていましたが、人生の半分をオーストリアのウィーンで生活していた人なので、ゲッティンゲンにとくに深い縁があるわけではありません。しかし、1853年にゲッティンゲンに短期滞在し、デトモルトというドイツの町(ここのデトモルト音楽大学は世界的にも有名ですね)で知り合い結婚の約束をしていたアガーテ・フォン・ジーボルト Agathe von Sieboldはゲッティンゲン生まれの人だったので、関係がまったくないわけではありません。また、1853年はゲッティンゲンに滞在していた友人のヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒムとともに、ゲッティンゲンでピアニストとしてコンサートに出演しており、若々しい二人だけでなく、ほかにも当時有名だった演奏家たち数名による三日間のコンサートは、当時発行されていた音楽新聞にて大絶賛されました。

 ……とまあ、若いころ限定ではありますが、ゲッティンゲンはブラームスが滞在し、演奏をした場所でもあるんです。

 当時ブラームスがゲッティンゲンの滞在中にどうしていたのかなど、いろいろと気になったので調べてみたら、ブラームスやヨアヒム、ブラームスの恋人だったジーボルトの足跡がだんだんと見えてきて、しかも記念としてプレートが掲げられているところがいくつかあることが分かりました。昨年は気持ちに余裕が持てなくて、こういったことを考えたり見に行ったりすることが出来ませんでしたが、今年は彼らを追い求めて町をいろいろと周ってみたいと思います。

 まず最初に行ったのは、ブラームスとヨアヒムが訪れたというStädtisches Museum Göttingenの建物を見に行ってきました。その外観が上の写真です。入り口の横には、“Johannes Brahms / Joseph Joachim / Musiker / Sommer 1853”と書かれたプレートが掲げられています。でも、彼らがこの博物館を訪れたわけではなく(この建物での博物館の開館は1897年)、それ以前にここにあったピアノメーカーのRitmüller(リトミュラー)の旧宅を二人が訪れたことを示すプレートということのようです(下記記事)。ここはいま住んでいる家からそんなに遠くないんです。歩いて6~7分くらい。こんなに近いところに、昔ブラームスが訪れた場所があったとは……ああ、感激……!

※記事には、ヨアヒムだけでなく、ジーボルトやクララ・シューマンともここで音楽を奏でた、とありますが、1853年の夏は、まだジーボルトともクララ・シューマンとも知り合っていないハズなので、なにかの間違いかもしれません。

 また、下記の記事には、ここにRitmüllerのピアノ工房があったことが分かる写真が出ています(下記ページの2枚めの写真)。ここへブラームスが訪れ、コンサートを開いたのは間違いないようですね。


 
 ほかにも、ゲッティンゲンにはいくつかのブラームス関連の建物などがありそうなので、調べて訪れたいと思っています。だからなんとなくタイトルを続き物にしてしまいました。
 
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