KSMのかせくり器 ~叔母から譲り受けたもの 6
2023年11月上旬~中旬に一時帰国をしたさい、編み物の先生をしていた叔母から編み物にかんするいろいろを譲り受け、その一部をドイツに持ってきました。今回は、そのうちの一つであるKSMのかせくり器です。これで持ってきたもの全部を記事にしたことになります。
ドイツに持ってきたほかの道具や毛糸は下記記事で紹介しています。
全部で六つをテンポよく紹介するつもりが、このかせくり器だけは記事にするのに時間がかかりました。なぜなら、かせくり器を固定するための金具が小さくて、いまの部屋で使っているテーブルでは天板が厚くて固定することができなかったからです。そして気になりながらも、結果的に放置してしまいました。さすがに半年以上放置してしまったことを反省し、どうやって使えばいいのかをThreadsでポストしたら、自分では思いつかなかったような使い方を教えていただいたので、あとはいつ使おうかを考えていました。
ところが、ちょうど先週末くらいだったか、ふと『中庭にあるテーブルに固定して使えばいいじゃない?』と思ったのです。中庭のテーブルを確認してみると、天板が2 cmもないくらいで、かせくり器を固定するのにちょうど良い厚さ。これなら使えるー!と歓喜したのは言うまでもありません。もっと早く気づきたかったよー。
ということで、中庭のテーブルで使えたので、かせくり器のことをようやく書くことができました。
さて。
このかせくり器、KSMと書かれたマークが付いているのですが、メーカーなどは調べてみても不明です。“KSM かせくり器”で検索してみると、色は違いますが、ほぼ同じものだと思われるかせくり器が『丸脇製作所』の商品だと説明されていました。しかし、社名を探しても見つからず、たぶんいまは現存しない会社なんだろうと思います。もしかしたら叔母が何か覚えているかもしれないので、今度聞いてみようと思います。何か分かったら追記します。
叔母からかせくり器を受け取ったとき、長さ約40.5 cm、4 cm角の四角柱の箱に入っていました。広がっているあの姿を見て、かなりかさばるだろうと思っていたので、こんなに小さく収まるんだ!と驚きました。
取り出して、まずは根本を固定します。
この固定部分は、金具には溝が、プラスチックには突起がそれぞれ付いていて、これを噛み合わせると、まっすぐだけではなく、角度があっても固定できるようになっています。
そのため、斜めや横にしてもこの根本が動いてしまうことはなく、安定させられるようです。
ちなみに、90°で固定すると、こんな感じとなります。これならば、あらゆるところを台として使えそうですね。ただ、今回はかせくり器を使うのが初めてだったこともあり、まっすぐに立てたくて、今回は平台に固定することにこだわりましたが。
そしてこれを、かせくり器一番下にある金具を使って、テーブルに固定します。
次にオレンジのボタンを押しながら上に動かし、傘のように広げます。このことがあるからか、このタイプのかせくり器は傘型とも呼ばれているようですね。
これに糸を巻きつけ、いよいよ玉巻き器で玉にしていきます。玉にしたのは、昨年2023年の10月にクラフト系メッセに行ったときに買ったFrankenwolleの糸です。
あっという間に玉になりました。
かせくり器がなくてもかせになった糸を玉巻きできますが、あった方が圧倒的に作業が早く終わりますね。使うと使わないとでは、時間のかかり方がまったく違いました。かせくり器を持ってなかったゆえに、かせになった糸を買うのを迷うこともありましたが、これからは躊躇せずにかせの糸も買えるかと思うと心強いなー。しかも、この手のかせくり機は場所を取らず、収納して置いておけるのが最高すぎる。